協力隊、開発コンサル、起業。3つの実経験からアフリカ生活徹底比較!④

Olá! Como está? (やあ!元気?)

投稿5回目、モザンビークからやんびーがお届けします!

 

大学卒業

青年海外協力隊

開発コンサルタント

起業

 

アフリカで長期生活する方法はいくつかあると思いますが、私は今まで3つの立場で生きてきました。

 

前回記事では比較表を紹介し、『日本社会への適応』『将来への安心度』について書きました。

 

今回は『話のネタが増えるか』『人生へのワクワク について書いていきます!いよいよ最後の項目です。

 

3つのアフリカ生活スタイル比較表!

前回までの復習です!表にして比較してみました。独断と偏見で作られた表なので、あくまで一個人の意見として受け止めてくださいね。

 

アフリカ生活における3つの立場比較表

協力隊開発コンサル起業
なりやすいか
生活安全レベル
収入
技術・専門知識の向上
語学レベルの向上
日本社会への適合
将来への安心度
話のネタが増えるか
人生へのワクワク

 

・・・こうして表にすると、『起業』のバランスの悪さが目立ちますね(笑)。

 

赤字の部分が今回説明していく項目です!

 

話のネタが増えるか

協力隊開発コンサルタント起業

 

【協力隊】

2年間アフリカで暮らすので、おもしろエピソードの1つや2つは必ず持てます。

 

というより、アフリカの日常それ自体が日本人にとっては新鮮なので、「断水が1週間あった」「銀行でお金を引き出すのに3時間かかった」といった日常だけでも、十分話のネタになります。

 

アフリカに長期生活する日本人は少ないので、協力隊の方は積極的に情報発信してみるといいと思います。自分が思っている以上に、珍しい経験をしていることに気づきますよ。

 

【悲報】

※アフリカおもしろエピソードは、日本のエリート層には通用しません

知人の元協力隊(女性)が日本で合コンに参加した際、外資系企業に務めるエリートへ「アフリカに住んでいた時は1週間水が出ないこともあったんですよー!てへっ」と話を振ったら、悲しいくらい無反応だったそうです・・・。

アフリカネタは話す相手を選びましょう。

 

【開発コンサルタント】

開発コンサルタントだと知的な話のネタが増えます。アフリカを取り巻く問題、各国の文化や経済成長率など、マクロな視点でアフリカを語れます。

 

彼らの仕事柄、様々な国に滞在するので話のネタが豊富です。

「他のアフリカ諸国と比べると、モザンビークは○○に可能性あるね!」

といった話を展開できるのは、正直羨ましく思います。僕はモザンビークとアンゴラしか知らないので。

 

現地エピソードは、他の立場よりやや少なめです。

滞在日数や行動範囲が限られているので、変な出来事には遭遇しにくい立場といえます。

 

【起業】

圧倒的に他の立場より強烈なエピソードを語れます。

日本の組織から離れノーガードで現地生活を送るので、望まなくともハプニングは発生します。

 

自分の話のネタをいくつか挙げてみます。

 

  • モーニングコール「社長の車が見当たりません!」→ 商売用のタクシー車が盗難
  • 車を盗まれて弱った後の車両売買詐欺 from 日本企業
  • いきなり首を絞められ、複数名に金品を巻き上げられる+ 去り際のボディブロー
  • 会社の工場に泥棒侵入 → 後日、工場警備員が私を留置場に入れようと画策

 

どうでしょう?話のネタには困らない、これがアフリカ起業の魅力です。

話のネタが少なく日々の会話に困っている方は、ぜひアフリカで起業してみてください。お待ちしてます。

 

人生へのワクワク

協力隊開発コンサルタント起業

 

【協力隊】○

理想と夢を追い求め、無限大の可能性を感じた協力隊時代。

以前『給料』の項目で説明したように、2年間は生活が完全保障されたマリオのスター状態です。

 

時間に余裕ができ、今までやれなかった趣味や勉強を思う存分やれる環境なので、本人の気持ち次第では、相当ワクワクした生活を送れます。

 

私個人の体験談としては、大学院→国連→国際協力の専門家・・・という当初の人生マップを180度変更したのが協力隊時代です。

 

「モザンビークへ住んでビジネスをしよう」

 

そう決断した時は、かつて無いほどワクワクしました。今でもその決断には、1ミリも後悔していません。

 

自分のワクワクの源を探すことができる、そんな利点が協力隊にはあります。

 

【開発コンサルタント】△

協力隊や起業より堅実な人生を歩んでいる立場なので、ワクワク度は低いかもしれません。

 

開発コンサルトでワクワクしている人というと、社外活動の充実している人が思い浮かびます。

 

コンサルタントをしつつアジアやアフリカでビジネスを立ち上げている、そんな凄まじい人もいます(それも、その国の地域発展などを目的とした素晴らしい事業)。

 

身銭を切って自らの事業を現地で実施、本職のコンサルでの説得力が全く違いそうです。

 

開発コンサルタントかつワクワクさんを目指す欲張りさんは、会社外の活動も充実させるといいでしょう。

 

【起業】◎

人生へのワクワクを求める行為がアフリカ起業、ではないでしょうか。

自分の想いを最大限反映させた活動をしたい、その衝動が起業へと駆り立てるんだと思います。

 

私はまだ成功といえることは何も成し遂げていませんが、起業を通じて得た経験や内面の変化を振り返ると「起業してよかった!」と素直に思えます。

 

自分探しに酔っていた学生時代の私が今の自分を見たら、きっとこう言うと思います。

 

学生の自分「ひゃーー!髪の毛薄くなってる!」

・・・いや、違うだろ。

 

【テイク2】

学生の自分「おぉ!ワクワクするもの、見つかってるじゃん!」

うん、きっとこう言ってくれるでしょう。いつかドラえもんの時代が来たら、証明したいと思います。

 

終わりに

以上、数回の記事に分けて3つの立場を比較してきました。

 

○○の立場がベスト!という結論を出す気はサラサラ無く、

 

アフリカに住むといっても、立場によって全く違う環境なんだなぁ

 

と読者に知ってもらうのが今回の連載目的です。

 

結局、人によって理想の生き方や目指すものは異なります。だから、どんな立場でも本人が選んだらそれが正解だと思います。

 

これからアフリカで何かしたいと考えている人が、今回の連載を通じて何かを感じてくれたなら嬉しいです。

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました!

 

連載は以上です。カニマンボー(ありがとう)!

 

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