に いびょーご!現地モレ語で「こんにちは!」)
今日も汗と涙と虫とヤモリと土ボコリにまみれてブルキナファソで育児に奮闘中のてんやわんやママです。
▽前回の記事はこちらから!
旅行や仕事でアフリカへ渡航する時には、いろいろな種類の予防接種をしていく人が多いかと思います。
我が家の1歳と3歳のムスメたちも、ベナンとブルキナファソで生活するにあたり、髄膜炎・黄熱病・腸チフスなど、日本にいる子どもたちよりも多くの予防接種を受けました。
今日は、その中でも黄熱病の予防接種とその証明書「イエローカード」の乳児の取り扱い👶について、私たちの経験をもとに書いていきたいと思います。
私が調べた時に、赤ちゃんの黄熱病予防接種に関する情報が少なかったので、これから小さなお子さん(1歳未満)を連れて、黄熱予防接種の推奨地域へ渡航される方の参考になれば幸いです。(該当者は、あまりいないかもしれません…)
それでは、さっそくいきます!
この記事の目次
黄熱病、イエローカードとは?
黄熱
蚊に刺されることで発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などの症状が出る全身性の病気
黄熱に感染する危険のある国
*2020年1月現在
厚生労働省検疫所ホームページより(https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#world_list)
私たちが以前暮らしていたベナンも、現在暮らしているブルキナファソも「黄熱に感染する危険のある国」なので、黄熱病の予防接種は必須です。
画像引用:WHO(https://www.who.int/emergencies/yellow-fever/maps/en/)
◆黄熱病予防接種証明書(イエローカード)
ベナンもブルキナファソも、空港で入国する際に、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められます。
黄熱に感染する危険のある国への渡航ではなくても、(一定時間の乗り継ぎを含む)感染する危険のある国からやってきた渡航者に対してイエローカードの提示を求める国(南アやザンビアなど)もあります。
ALL ABOUT AFRICAを読んでいるみなさんなら、すでに「イエローカード」の存在はご存知かもしれません。 (以前は有効期間が10年間とされていましたが、2016年7月11日以降生涯有効となりました。)
2009年に発行された私のイエローカード、これも生涯有効です(日付を見ると、ちょうど10年前ですね。)が、期限切れの証明書はトラブルが多いそうなので、大人のイエローカードについてはこちらの記事を参考にしてみてください!
赤ちゃんの黄熱予防接種について
結論から書くと、生後6〜9ヶ月未満の赤ちゃんは、黄熱予防接種の必要はありません。(※2020年1月現在。但し、シオラレオネについては年齢の記載がないため確認できず。)
私たちは、ムスメ1号を生後3ヶ月でベナンへ、ムスメ2号を生後4ヶ月でブルキナファソへ連れていきました。
どちらも「黄熱予防接種の推奨地域」ですが、入国の際に子どもたちのイエローカードの提示を求められたことはありませんでした。(もちろん大人の私たちは、空港で提示を求められます。)
赤ちゃんの黄熱予防接種の必要時期は、渡航先の国や地域によって異なるので、行き先に合わせて、厚生労働省検疫所FORTHのホームページや、各国大使館・領事館にて、最新情報を確認してください。
てんやわんやママの経験談
では、生後3、4ヶ月からベナンやブルキナファソで暮らしている我が家のムスメたちは、どのタイミングで、どのように黄熱病の予防接種を接種したのか、それぞれの場合を紹介したいと思います。
◆ムスメ1号(生後3ヶ月〜生後11ヶ月、ベナン)の場合
ベナンについては、以下のように記載がされています。
◎黄熱に感染する危険のある国から来る、1歳以上の渡航者は黄熱予防接種証明書が要求されています。乗り継ぎのため、黄熱に感染する危険のある国の空港を経由した渡航者も黄熱予防接種証明書が要求されています。
◎黄熱に感染する危険のある国です。黄熱の予防接種が推奨されています
引用:https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#he
ムスメ1号は生後3ヶ月半でベナンへ行きました。
はじめての入国の際は、イエローカード提示の必要なし。
生後7ヶ月の時に、一時帰国をし、再度ベナンへ入国しましたが、その際も提示は求められませんでした。
ベナンの場合は、1歳以上の渡航者がイエローカード必須です。
ムスメ1号の場合は、生後11ヶ月の時に、日本への帰国が決まったので黄熱病の予防接種をしないままベナンを出て、帰国後に、日本の東京検疫所で予防接種をしました。
結局、それまでに一度もベナンの空港でイエローカードの提示を求められたことはありませんでした。
失敗談
当時、生後9ヶ月以上の渡航者に対してイエローカードが要求されていたトーゴ。そしてそのことをすっかり失念していたてんやわんやママ。←おい!
空港ではいつも厳しくイエローカードを確認されていましたが、幸い、陸路での入国の際に、ムスメ1号のイエローカードの提示を求められることなく、そのままベナンへ戻ってくることができました。
危なかったー!
これ、引っかかっていたら、1号は、一体どうなっていたのだろうか…
陸路の国境は、いつも厳しくチェックしていないのか、この日だけ、たまたまうまくすり抜けられたのかは定かではありませんが、トーゴの予防接種推奨時期を思い出すとヒヤヒヤします。
急遽、行き先を変えることになったり、思い立って別の国へ行く際にも、忘れずに子どもの黄熱病予防接種時期を確認しましょう。
◆ムスメ2号(生後4ヶ月〜現在、ブルキナファソ)の場合
生後4ヶ月でブルキナファソへ来たムスメ2号。
ブルキナファソの情報は、このように記載されています。
引用:https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#he
ムスメ2号は、ブルキナファソにいる間に、生後9ヶ月を迎えました。
それまでに日本へ帰る予定はなかったので、ブルキナファソで黄熱病の予防接種ができる病院を探し、現地で接種しました。
日本でやるよりも、現地でやった方がずっと楽でした!
ただし、ブルキナファソで黄熱予防接種をする場合、病院へ行く前に事前に確認しておいた方がいい点がいくつかあったので、ここに書いておきます。
ブルキナファソで黄熱予防接種をする際のポイント☝
1)病院にワクチンがあるか事前に確認しておく
これは黄熱病以外のワクチンにも言えることですが、ブルキナファソでは病院によって、必要なワクチンがないところがあります。
ワクチンの有無を事前に確認してから行った方がスムーズです。
2)その病院でイエローカードが発行可能か確認しておく
また病院によっては、予防接種は可能でも、イエローカードの発行ができないところがあります。
その場合、予防接種後に保健センターなどへ行き、別途イエローカード発行の手続きをしなければいけないので、手間がかかります。
小さなお子さんもいることですし、できれば、その場でイエローカードを発行してくれる病院で接種することをおすすめします。
ムスメ2号の場合は、かかりつけの病院にワクチンがあり、そこで発行手数料(保険適用外)を払うと、その場ですぐにイエローカードを発行してもらえました。
発行手数料は、およそ2000CFA(約400円)。
これがブルキナファソで発行された予防接種の証明書で、冊子タイプになっていて、中を開くと1ページ目に黄熱病の証明書があります。
さいごに
今日書いた記事は、2020年1月時点の情報です。
繰り返しになりますが、
黄熱予防接種の必要時期は、渡航先の国や地域によって異なるので、行き先に合わせて、厚生労働省検疫所FORTHのホームページや、各国大使館・領事館にて、最新情報を確認してください。
そして、もう1点。
私は、青年海外協力隊としてザンビア赴任中に、イエローカードを紛失し、大変な騒ぎになったので、くれぐれも失くさないように大切に保管してください。
もう時効だと思うので、ここだけの話ですが、ザンビアの地方都市で
「お金を払ったら、ワクチン接種なしでもイエローカードを再発行してあげるよ」
と言われ、お金を払ったら、WHOロゴ付きのたいそう立派なイエローカードが発行されました。
その後、無事にオリジナルが見つかりましたが、大丈夫だったのでしょうか、コレ…。