自分の過去を大切にすること~アフリカ留学から再発見した真の自分~

こんにちは、米田耕太郎と言います。

 

私は現在、大学を1年休学し、トビタテ!留学JAPAN9期生として「野生生物保全と地域の発展を繋げる」をテーマにアフリカのケニアでボランティア活動をしています。

 

第一弾の今回は私がなぜアフリカに来たのか、そして活動を通じ現在ケニアで何を感じているのかについて書かせて頂きます。

拙い文章ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

憧れのアフリカに来た理由

僕は青森県の自然が豊かな環境で育ち、その中で日々遊ぶ内に自然と生物に興味を抱くようになりました。また、アフリカの大自然についても本やテレビの影響で興味を持ち、いつかはその場所に立ちたいとずっと思っていました。

マサイマラ国立公園にて

 

 

ただ今回、本格的にアフリカに来ることを決断したきっかけは、そうした純粋な憧れからではなく、大學院試験を前に「自分がやりたいことが分からない」という思いを抱いたことがです。

 

以下、少し順を追って説明させて下さい。

 

僕は大學入学当初、進学した大學が第一志望でなかったことにかなりコンプレックスを持っていました。

 

そしてそのネガティブエネルギーから、何か大きなことをしなくては!という思いに常に突き動かされ、大学生活の大半をいわゆる意識「だけ」高い系の人間として過ごしてきました。

 

いくつか例を挙げると、

  • 1年次に仮面浪人をしてみたり(見事失敗)
  • 高尚な本に手を出してみたり(買うだけでほとんど読まず)
  • クラスの成績で一番を取るぞ!と言ってみたり(結局毎回真ん中くらい)
  • 留学するぞ!と言ってトビタテ7期に応募してみたり(書類選考で爆死)

という感じです。

 

そしてこのネガティブエネルギーが僕に「いい大學院に行って、学歴で周囲のみんなを見返す!」という発想を生ませるのに、そう長い時間はかかりませんでした。そのため周囲より早いうちから大學院について調べ、説明会に行くようになっていました。

 

しかし大學院を目指す動機が不純な上、意識「だけ」高いフリをして特に勉強に打ち込んだわけでもない勉強不足な自分が、いくら大學院について調べたり、説明会に行ったりしても、どれが自分のやりたいことで、どれが合っていることなのか、判断することが全く出来ませんでした。

 

 

そして月日は流れ、大学3年生になっていました。

 

気付けば「周りの目・評価ばかりを気にし、自分がやりたいこと・好きなことも分からない」状態に陥ってしまっていました。

 

ただ、その頃になるとそうした自分の姿勢に流石に嫌気が差し始め、「大學院で好きなことを専攻し、それを将来に繋げたい」と考え始めている自分がました。

 

 

自己分析から見出した3つの柱

しかし冒頭で書いたように私は相変わらず、自分がやりたいことが分からない状態でした。何から手を付けていいかわかりませんでしたが、取りあえず、人生で初めて真面目に自己分析をしてみることにしました。

 

そこでなんとか無理矢理ひねり出したのが、自分の3つの柱でした。

 

1.生物

熱心に勉強をした訳ではありませんが、大学では生物学を専攻し(この頃には正直確信を持てなくなっていましたが)、やはり生物は好きでした。

 

特に野性生物保全についてはオーストラリアでボランティアに参加するなど、関心を持っていました。

 

写真はオーストラリアでの活動の様子。砂浜のゴミ拾い。手前の赤い服が自分

 

 

2.海外

大学生活でハマったことの1つとして、海外バックパッカーがありました。

 

現地の美味しいものを食べ、文化に触れ、現地の人達と話し、自分の変化を実感する時間が凄く好きで、大學院に入っても、就職しても、何らかの形で海外に出続けたいという思いを持っていました。

 

インドでラクダに乗る自分

 

3.途上国支援

主に途上国をバックパッカーとして回る中で、日本という豊かな国に生まれた人間としての義務を考えるようになり、自分の活動を通じて少しでいいから途上国支援をしたいという思いがありました。

ケニアのスラムで見かけた子供

 

 

自己分析を突き詰めていくと、海外で野生動物保全活動を行いつつ、現地の人々の役に立ち、その地域の発展に貢献することが自分のやりたいことなのでは?となったわけです。

 

そして、その自己分析をもとに色々調べていると、アフリカの「住民参加型保全」に辿り着きました。

住民参加型保全とは?
住民参加型保全野性生物保全を通じて得られた観光収入等の利益を地域に還元し、自然環境と地域の発展の両立を目指すというものです。
野生生物保全を名目に地域住民の生業活動(狩猟・採集など)を制限したり、保護区設立のため人々に立ち退きを強制したりしてきた歴史を持つアフリカで、90年代頃から実践されている考え方です。

住民参加型保全のイメージ

 

この住民参加型保全の考え方こそ、自己分析で見つけた自分の3つの柱を満たすものでした。

 

見つけた時の「これだ!」という感動は今でも覚えています。そこから文献を読んだり、大學院の先生にお話しを伺いに行ったりする中で、「これこそ自分がやりたいことだ!」ということをより強く実感するようになりました。

トビタテ!留学JAPANでケニアへ!!

そしてその頃、トビタテ!留学JAPAN9期の応募が始まりました。

 

僕はその1度は落とされたトビタテに「住民参加型保全を現地で学ぶ」をテーマとして再申請をし、なんとか合格することができました。

 

こうした経緯で僕の初アフリカ行きが決まり、今僕は、ケニアにいます。

 

アフリカで今感じていること

現在、私はケニアのOloisukut Conservancyという、野生動物保護区でボランティアをさせて貰っています。毎日のようにキリンやシマウマ、カバなどの野性動物が見られる最高の生活です。

 

(現地での詳しい活動内容については第二弾で!お楽しみに!)

 

ケニアの滞在期間も累計7ヶ月になり、現在感じているのは「自分の過去を大切にする重要さ」です。

 

これまで書いてきたように、僕は最初からやりたいことがハッキリしていた訳ではありません。ネガティブエネルギーに振り回されていた時間の方がずっと長いです。

 

でも自分の過去を大事にしながら、心の声に耳を傾け、自分の中のほんの小さな憧れや好きなことをかき集めたら、いつの間にかアフリカまで辿りついていました。日々の活動を通じ、自分が本当にやりたいことを再発見している感覚が凄く楽しく、嬉しいです。

 

今では自分がやっていることが大好きだ!と胸を張って言えます。

 

未来のことは全く分かりませんが、僕は「自分の過去を大事に」しながら、出来るだけ長く、アフリカの住民参加型保全と関わり続けたいと強く思っています。

 

第二弾では、僕が今いるOloisukut Conservancyで具体的にどのような活動をしていて、この経験を将来にどう繋げたいと思っているかについてお伝えします。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

もしよろしければ、少しでいいので記事の感想を僕宛にぶつけて貰えると嬉しいです。次回以降、よりよい記事を書くために是非役立てたいと思います。

 

それでは、また!

 

 

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