ドローンをアフリカ社会に!ベナンでインターンに挑戦する慶大生

僕のアフリカとの出会い!ドローンとの出会い!すべては高校生のときにはじまった!

 

※大きい方が 阿部 将貴 です

 

ごあいさつ

こんにちは!そしてはじめまして。阿部 将貴(あべ まさき)といいます!20歳で、慶應義塾大学の2年生です。 高校2年生のときに、西アフリカにあるベナン共和国でホームステイをしたことをきっかけに、国際協力に興味を持ちました。

 

「ベナンってどこ?」「なんでアフリカに行ったの?とツッコミどころ満載ですが、 ひとつひとつお話させてください!

ベナンってどこなん?

「そもそも、ベナンってどこなの?」というご質問をいただきそうなので、答えさせてもらいますと、ここです!

画像は"Wikipedia"より引用

 

人口...約1,000万人(日本の1/12ほど)

面積...約11万㎢(日本の1/4ほど)

主な産業は農業(綿花、カシューナッツ)でGDPは約6,000億円ほど、国民の約半数が1.25米ドルで生活しています。首都は南部に位置するポルトノボで公用語はフランス語です。国内には50部族ほどがいることもあり、異文化に対して寛容なのが特徴です。

なんでベナンに行ったの?

 きっかけは高校時代の学生団体での出会いからでした。

高校1年のときに高校生が国際問題をディスカッションするイベントの運営メンバーをやっていました。そこでは、運営メンバーは学校も学年も出身も違う有志の高校生だけで、参加者には全国から高校生を募りました。

そして、ゲストとして、大学教授やNPOで活躍されている国際協力の専門家の方々のみならず、実際に現地の声を聞くために中国、スウェーデン、シリア、ベトナムなど海外の方々をお招きしました。

その中で、ゲストとしておよびしたベナン人のゾマホン・スールレレさんと出会い、高校2年のときに、彼の友人の家にホームステイしながら、ベナン共和国での2週間ホームステイを経験することができました。このとき、私にとって初めての海外でした。

 

すべてが刺激的だった中でも、現地では青年海外協力隊として活動されている現場を見学させてもらったり、自動車で1日かけてガーナまで行き、陸路で国境を越えるという日本では体験できないことを中心にたくさん経験させてもらえました。

ベナンのホストマザー、ホストブラザーたち。

ゾマホン・スールレレさん(中央)

 

実際に国際協力の最前線の現場をたくさん見せてもらって、学んだことは、国際協力の手法は数多くあり、無償、有償問わず様々なアプローチを多方向から実施する必要があるのではないかということです。

 

無償支援だけでは「支援慣れ」が起きてしまうし、有償だけでは手助けできる範囲が限られてしまいます。国際協力においては絶対的に有効な唯一の手法なんてないということを教えてもらった2週間でした。

 

そんな中、私は「ビジネス」という手法に興味を持ちました。きっかけは現地の人々が「支援される側」という立場を快く思っているひとが意外と少ないと現地生活の中で感じたからです。

 

たとえば、国際支援において私たちが募金をすると、支援する側の私たちはなにか良いことをした気持ちになることも多いですが、現地の人々は必ずしもハッピーになっていないのではないか。

 

支援を「する側」と「される側」の二手に分かれてしまう手法よりも、なにか現地の人々と対等な関係で現地のためになる方法はないのか、そう悩んでいるうちに、ビジネスという手法を通して社会のためにもなる「ソーシャルビジネス」という分野に出会いました。

ビジネスを学びにもう一度ベナンへ

「実際に西アフリカのビジネスの現場をみてみたい!」「どのような分野に可能性があるのかが知りたい!」という思いから、高校3年生の12月から2月までの自由登校期間に再度ベナンへ渡航し、ゾマホン・スールレレさんが経営する会社でインターンシップをさせてもらいました。現地では、中古タイヤ輸出入ビジネスや現地で開発されたバイク周辺機器の販売に携わらせてもらいました。

この滞在の中で私がなによりも感じたのは、アフリカにおけるテクノロジーの可能性でした。

 

たとえば、日本ではなにか新しいものやテクノロジーが到来すると、安心安全のために、それをどのように運用するかというルール作りが同時に進行します。だからこそ、法規制が西アフリカと比べて多く、小回りが効きづらいのも事実かもしれません。

 

一方、西アフリカでは日本よりも法規制がユルいことが多いのですが(例えばベナンでは軽自動車までであれば運転免許証がなくても運転できてしまいます。)だからこそ新しい技術が広がる早さは日本よりもずっと早いのではないか、そのように感じました。

 

実際に、ケニアではGDPの6割がM-pesaという携帯電話を使用した電子決済を通して行われるというデータがあったり、ルワンダでは血液輸送をドローンでおこなっていたりと日本にはまだないサービス・社会インフラが実用化されています。

ソーシャルビジネスと新たなテクノロジーを学ぶために慶応SFCへ入学

そこで、1度目の渡航から学んだソーシャルビジネス、2度目の渡航から学んだテクノロジーを両方学べる大学へ行きたい。そう思った私は学問分野を横断した学びが可能な慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)へ入学することにしました。

 

入学すると、大学にはたくさんの新たなテクノロジーを学ぶ環境がありました。3Dプリンター、Fintech、VR/AR….。どれが西アフリカと一番相性が良いかを考えていたときに、ある日キャンパス内で飛んでいるドローンを見かけました。

 

ただ、そのときはただ見かけただけで「ドローンをやろう!」という決意には至りませんでした。そんな中、どれを専攻するか迷う私にドローンを選ぶきっかけを与えてくれたのが高校生のときにインターンをしていた”Africa-Network Limited”唯一の日本人でもある内藤獅友さんでした。

Africa-Network Limitedの内藤獅友さん

 

きっかけはこんなふとした会話から生まれました。

 

 

そこで、ドローンを研究領域とする研究会に所属することになりました。 

ベナンで実践活動に取り組みたい!

そこで、1年生から研究室(ゼミ)で専門的な研究をすることができるSFCの環境を活かして、早速1年生の秋からドローンの開発から応用まで広い分野を扱う研究室に入りました。実際に空撮だけでなく、地形の3D画像化や神奈川県の小田原市でイノシシの生態調査や、プログラムによるドローン制御、宅配ドローン開発など、アフリカで使えそうなコンテンツをどんどん触れていきました。

 

研究室に入ってから1年が経ち、基本操作からデータの活用方法を習得し応用まで挑戦したからこそ、「そろそろ現地で本当にドローンが活用できるのか」、「活用できるとしたらどのような分野なのかを探求したい!」と思うようになりました。

アフリカの現地ビジネスとドローン利活用を学びに西アフリカへ

そして、ベナン共和国・コートジボワール・セネガルの3カ国で2018年9月から合計1年間、現地でフィールドワークを行う計画を立てました。それぞれ現地法人にインターンシップという形で滞在します。

 

ドローンのみならず、日本企業の取り組みや現地での評価、進出方法など多方面に渡っての経験値を得たいと考えています。また、活動地もこれまでのベナンだけでなく、ベナンよりも経済的に発展しているコートジボワール・セネガルでもチャレンジしたいと考えています。

最後に

いかがでしたでしょうか。

これまでの経緯を中心に書かせてもらいました。3度目になる今回のアフリカ滞在になのですが、不安もたくさんあります。この1年間でどれだけ成長できるのか、自分が周りにどのような影響を与えられるのか、有意義な時間を過ごせるのだろうか。。。などなど。

いずれにせよ、全て自分の問題なのできっと自分でどうにかできるんですけどね!笑 あっというまの1年間、全力で楽しみたいと思っています!

真面目なことだけでなく、アフリカ生活・文化のユニークな面もSNSも通じて発信しているので、ぜひご覧いただければと思います!

※この記事の掲載元はこちら!☟
https://note.mu/masaki_abe/n/n86d09d7fffb9

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