まず手始めに「アフリカ」を世界から消し去ろうと思う。

 

 

私は世界から「アフリカ」を消し去る計画を立てています。本気です。

 

まず手始めに「アフリカ」を世界から消し去ろうと思う。

極悪人め。なんて声が聞こえてきそうな気がしますが、私は本気です。

 

いや、言葉足らずでした。

 

一括りで語られてしまう「アフリカ」を世界から無くしてやろう、そう思っています。

これほど多様で無名な大陸があるだろうか。

 

54の国家が集結して成るアフリカ大陸。3000の民族と2000の言語が今もなお息づいていると言われています。

 

これほど多様な大陸が他にあるだろうか。

 

そして、これほど無名な大陸も。

 

「Im Japanese!」同じ気持ちだと思うんです。

海外を歩いている日本人は必ずと言っていいほど「中国人!」「韓国人!」と言われると思います。

 

私は胸を張ってIm Japanese!(日本人です)と答えます。

 

そこに中国や韓国に対する他意はなく、それが私のルーツであり、アイデンティティだからです。

 

何度も間違えられると悔しさを感じますし、逆に理解されたときはとても嬉しい気持ちになります。

 

さて、ことアフリカに関してはどうでしょう。あれほど多様な国や人種が存在しているにも関わらず、私たちは「アフリカ」と一括りにして語ってしまいます。

 

肌が黒くないアフリカ人もたくさんいます。

 

東では英語、西ではフランス語が使われていたりします。

 

全員が民族的な生活をしているわけではありません。

 

貧しい人がいれば、とびきりお金持ちもいます。

 

54の国、それ以上の数の人種、異なる宗教、それぞれのアイデンティティ。

 

知らないが故に、それらを一つのイメージにまとめて「アフリカ」と呼んでしまう。

 

No! Im Japanese!

 

きっと彼らも同じ気持ちなのではないのだろうかと考え、少し落ち込みます。

 

本当の差別は、「ないこと」にすること。

本当は「ある」ものを、「ない」ことにする。

 

これこそ最大の差別であり、侵害だと私は思います。

 

今は残念ながら、アフリカ大陸としての知名度がとても低く、それぞれの国や地域、文化は「ない」こととして語られがちです。

 

アフリカ無関心層にアップローチしたい私は、どうしても分かりやすく便宜的に「アフリカ」を使わざるを得ません。ですから、私のような発信者にも大きな責任があると思い、申し訳ない気持ちになります。

 

だからこそ、私は人生を賭けて「アフリカ」を知ってもらい「アフリカ」を世界から無くしていきたいと思っています。

 

その人が誇れるアイデンティティが、ちゃんと伝わる世界へ。

いつか私に子どもが出来たら、こう伝えたいと思います。

 

「父さんはアフリカの魅力を伝える活動をしていたんだよ」

 

そして私の子どもなら答えは決まっていて、

 

「アフリカじゃわかんないよ!もっと詳しく教えて!」

 

 

そんな未来を夢見てます。

 

 

 

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