皆さんこんにちは。 改めまして第1弾お読みいただき有難うございました。
第一弾の記事はこちら↓
1ヵ月程間が空いてしまいましたが、第2弾を投稿させていただきます。
第2弾の内容は「ルワンダの文化・生活について」です。 僕が見てきた「ルワンダ」を文字と写真で少しでも感じて頂けたらと思います(だいぶ私見が混じります)。これが全てではないですが、疑似体験してもらえたらうれしいです。 「ルワンダの人ってこんな人」みたいなくくり方はあまりしません。出会った人もごく一部で、一概には言えないので。あくまでも僕が体験した事実のみに基づいています。
この後登場する、首都キガリ州内にあるガサボ地区は第3・4弾でも登場予定ですのでそのことを頭の片隅に置きながらどうぞご覧ください。 地図も4枚作製したので照らし合わせながらご覧ください。次第に範囲が拡大されていきます。
この記事の目次
1食事について
朝はビュッフェ形式でパン、蒸かしたポテトor炒めたバナナ(調理用のグリーンバナナ)、牛肉のトマト煮込み、フルーツ(バナナorスイカ)、飲み物(生姜のような味わいのチャイ、紅茶、コーンスープ、コーヒー)が中心。
夜はハンバーガーやビーフ・チキンステーキにポテトや豆類、米(タイ米に近い)が盛られたプレートセットなどが中心。
そして、テーブルの上には塩とタバスコのような調味料が。このタバスコのような調味料、ルワンダでは一家に1つは必ずある定番調味料だそう。 結構辛いです。ルワンダ人はこれでもかとおかずに振りかけていましたが辛みをあまり感じないのかな。因みに「ウルセンダ(唐辛子という意味)」と言うそうです。
ルワンダの地元料理はほとんど食べる機会がなかったです、すみません。一方で、観光客向けの食事がかなり整っており、渡航前のイメージを大分覆えされました。
ホテル外での食事も沢山しました。日韓料理店、東南アジア料理店、中華料理店、高級感のあるレストランなど、キガリ中心部であれば観光客向けの食事処は充実しています。 個人的には、特にAsian Kitchenさん(東南アジア料理店)が美味しかったので2週間で3回も訪問。
ルワンダの味付けは、基本トマト煮込みか塩味。気候的にはかなり熱く、雨が降れば(主にスコール)蒸し暑いのでさっぱりした味付けを好んでいるのではないかと思います。
最も驚きだったのは、僕の行動範囲内である首都キガリ周辺で、好きな食べ物は何?と10人程度(ほぼ成年男子)に尋ねたところ、
・ポテト
・バナナ
・豆
・肉
・米
と返ってきたことです。
僕の質問がアバウトだったせいもありますが、返答は食材レベルの回答ばかり。更に「どんなポテト料理?」と聞くと 「ポテトはポテトだろ笑。焼いたのも煮たのもポテトだよ。」 という返答。
僕であればマクドナルドのポテト、のように料理名(時には店名)が頭に浮かんでしまいます。いかに日本での食生活の選択肢が多いか、食べ物を選べることは贅沢なことなんだと実感しました。
2首都キガリ州~都心部での生活について~
宿泊施設
キガリ空港から車で20分程の場所に政府機関や宿泊施設が集中しており、私たち一行の宿「St.Paul HOTEL」もそのキガリ中心部にありました。 私たちはその宿を起点に2週間の生活を送りました。市役所の方は、映画ホテル・ルワンダにも登場する「MIlle Collines(ミル コリンズ)」というルワンダで最も有名なホテルに泊まっておられました。
宿の相場は3000円/泊程度となっています。ミルコリンズが最高値で10000円/泊くらいだそう。洗濯は自分の部屋で行い、針金に直接吊るして乾燥。部屋には蚊がたくさんいるので蚊帳がないと好き放題刺されます。
移動手段
バイクタクシーがそこらじゅうを走っている。車よりも走っていて、こちらが歩いているだけで運転手のお兄ちゃんから声をかけてくる笑。 2kmの移動で500RWf程(ルワンダの通貨:ルワンダフラン。100RWf=約12円)。事故が心配だが「please safety driving」と言い続けると速度を落としてくれるのでおススメ。運転手に1000RWfを吹っ掛けられるので交渉必須。
景色
「千の丘の国」というだけあって高地からの景色は圧巻です。 高層ビルに登れば更なる絶景を見ることも。昼間はラトソル(赤土)と緑の木々のコントラスト、夜は目の前に一面の夜景。夜23時(因みに日本との時差は7時間)でも市内の明かりが途絶えないことに驚きました。街燈が整備されていて比較的安心。
建物・お店
州内は外資(ヨーロッパや中国)の導入が盛んなのでしょうか。近代的なデザイン性のあるビルやショッピングモールがいくつもあります。
中でもキガリハイツと呼ばれるオフィス複合型施設はレストラン・スーパー・企業オフィスが入っていて、目の前には公園とコンベンショナルセンター(国際会議場のようなもの)がある国を代表する建物だと感じました。 キガリハイツでよくランチをとったり。工事中の高層ビルも目にしたので、建設ラッシュなんだと思います。
スーパーで最も店舗数が多いのが「SHIMBA supermarket」。おそらく外国資本(南アフリカ?)。 「生鮮食品・加工食品・日用品・家電・レストランなどとりあえずここに行けば何でもそろう、日本でいうとイオンのような施設。かなりお世話になりました。
外資系コーヒーショップが街中にいくつかあり、「JAVA coffee」(スタバのような雰囲気)、「アメリア coffee」は実際に利用しました。客層はほぼ、ルワンダ人ではないビジネスマン。ルワンダの人が普段使いしている感じはなし。
また、ルワンダにも「秋葉原」のような場所があり、主に外国製家電製品・日用品が売り買いされている模様。でもルワンダの人が買ってるとこはほとんど見なかった気が。売買に関係する人・車でごった返し状態。
番外編
・料理の提供スピードはルワンダ時間。食事は30分待ちになることも。価格にある程度比例してる気もします。
・頭で荷物を運ぶ人も
・ スタイリッシュな制服で登校する小中高校生
・ 朝のランニング文化。健康志向の人が朝何人も走ってます。僕も何回かルワンダ人と一緒に走りました。「昨日食べ過ぎちゃってね、ハハ笑」が彼らの走る理由。コースはどこ行っても坂。高地トレーニングに是非。
・場所聞くにしても何か借りる時も基本助けてくれる。人のために使う時間が多そうで、僕もこれからはそうなりたいと思います。
・結婚式とお葬式の盛り上がり方が一緒。食べて・飲んで・歌って・踊って。結婚式・葬式は人生の一大行事で、そのために借金する人も少なくないそう。僕の滞在したホテルでは毎日のように開催されていました。
・キガリハイツのセキュリティチェックが適当。何を見られてるのかわからないくらいの金属探知機による検査。何回も通い、笑顔で挨拶すると顔パスも可。
3キガリ市郊外のガサボ地区 ~ウムガンダ(全国清掃)について~
ルワンダの行政地理区分を簡単に。
キガリを中心に東西南北4つのprovince(州)→30のdistrict(郡)→sector(村レベル?)→cell(区画レベル?)に分かれています。 ハッキリした住所は無く、配達は「あの近くに住んでるあの人のとこ」みたいに行っているそう。
都心部を離れて唯一訪れたのがキガリ州内のガサボ郡。距離は宿からバスもしくはバイクタクシーで20分程、教会とマーケットが1つずつある小さな町。ここを訪れた理由はビジネスプログラムの一環で、おこがましくもこの町の牛乳屋さんの経営改善にチャレンジというものでした。(この話は後述) この町では、なんと「ウムガンダ」を体験させていただきました。
ウムガンダとは
一言でいうと、国民全員参加のクリーンデイ。これなくしてはルワンダを語れない、国を挙げた制度。
以下リンクにJICAさんが詳しく解説してくれています。 →https://www.jica.go.jp/hotangle/africa/rwanda/20160303.html
僕もガサボの草むしりを3時間程体験させてもらいましたが、かなりの重労働です。 草むしりによって拓けた土地は今後、農地になるとのこと。終了のタイミングは何が基準なのか分からず、今回は草を抜き切ってはいないが終了。 この制度がルワンダの街・道路の綺麗さの理由の一つかなと思います。
また、ウムガンダ終了後には広場で町の長による演説(近況報告のようなもの)が。地域社会の繋がり、住民参加型の地域政治の在り方を垣間見ました。ウムガンダで何を行うかも住民同士で話し合って前日までに決めているとのこと。 なので義務感は一切なし。みんなで力を合わせて草むしろうという意欲が感じられました。 イベントを通じた地域活性は日本でもあるけど国レベルで行ってるのは本当にすごいこと。日本にも出来たら良いのになんて。
ウムガンダ中に37歳の方と話した内容で印象に残っているのが、「日本から草刈り機・耕運機持ってきてくれたらもっと楽に農地が作れるからなあ。また戻って来るとき持ってきてくれよ」という会話です。 固い握手も交わしました。思わぬところで将来の夢が一個見つかりました。
4キミロンコマーケット(市場)について
キミロンコ(kimilonko)マーケットとは、私たちの宿からバスで15分程の場所にあったルワンダ最大の市場。食品から日用品、工具まで何でも揃います。衛生状況は良くはなく、生鮮食品売り場にはハエが飛び回っています。 主に観光客が訪れるそうで、キガリ地元住民の方はニャブゴゴ(Nyabugogo)というより安い価格帯の市場で買い物をするそう(僕の口頭調査結果)。
キミロンコ市場を訪れた目的は、プログラムの一環である「日本の100円ショップで買ってきたもので物々交換、誰が一番高値で交換できるか選手権」の実施です。約3時間のうちに何と交換できるのか。
僕が持って行ったのは100mLの化粧水。化粧品は国内生産のものが無いという情報を事前に聞いていたので、ある程度高値でも交換してくれるのではという予想でした。実演販売をしてみると、物珍しさに時とは集まってくるのですがただの水だと思われる始末。化粧水の効果を3時間のうちに説明するのは難しかったです。
フルーツと交換しようとしてもパイナップル1個とマンゴー2個(合わせて150円くらい)が限界。この化粧品を少しでも高価値にしたいと思い、値引き交渉にトライ。工芸品のネックレスとカバンとアガセチェ(植物で編んだ籠のようなもの、ルワンダの嫁入り道具でもある、お札にも描かれている)をゲット。 6万RWfのところ2万RWfで購入成功。4万RWf(約4千円)の値引きに成功しました。一方で、本当に元値が6万RWfだったのかはわからないので化粧品の正確な価値は分かりませんでした。
この企画を通じて、商人になった気分を味わえますし、現地の相場感・地元の人しか知らない情報を手に入れられますし、「去年日本に行ってたんだよ」という人に偶然出会えたりしました。会話のきっかけにもなるので、海外に行くときは毎回やろうかなと思います。
以上で第2弾は終了です。 ルワンダで何日か過ごす(暮らすではなくてあくまでも過ごす)疑似体験は出来ましたでしょうか。
第3弾はいよいよこの旅の目的の1つ、「現地スタートアップ会社視察編」です。ルワンダの社会課題をビジネスで解決しようとする会社ってどんなものがあるのか、特に心を惹かれた3社を紹介していきたいと思います。
そして第4弾では僕が主人公になってルワンダの課題を解決するようなビジネスを考えてみた結果をお伝えできればと思います。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。 それではまた!!