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なぜ、コンゴ民主共和国へ?
私の通っている高校でゼミの授業があり、私はアフリカゼミというアフリカに関するゼミに所属していました。このゼミ活動の一環で、昨年の夏の10日間、コンゴ民主共和国のキンボンドに渡航させていただきました。
高校生がアフリカに!?
と思う方もいると思います。
実際に、私がコンゴ民主共和国に渡航した際も、退避勧告を受けていたので、親には反対されたり、本当に行けるの?など言われましたが、恐怖よりも楽しみのほうが上回り、渡航を決めました。
渡航できたのは本当に親に感謝です😊
この渡航経験は、私の高校生活の中での1番の印象に残るものになりました。
いざ、コンゴ民主共和国へ!
丸1日飛行機を乗り継いでコンゴ民主共和国に行きました!!
到着して入国検査を受け、その後、空港から日本大使館に向かいました。車の中から見える景色が、自分が想像しているものとは全く違うものでした。
自分が渡航前に、持っていたアフリカの印象としては、砂漠に動物でした。しかし、実際はたくさんの人がいて、ビルもあって自分のアフリカへの概念を変えられました。
コンゴ民主共和国でのワークショップ
最初にアフリカに興味を持ったきっかけとしては、中国、インド、東南アジアに続き、色々な可能性や成長が隠されている大国であると知ったことでした。
そこで、ゼミの中でアフリカの経済的な面を研究しようと考えていました。
しかし、、、
アフリカゼミの活動を行っている中でコンゴ民主共和国の ”リプタ” (下の写真)に出会い、興味が変わりました。豊富な種類があり、めちゃくちゃキレイな色使いに惚れてしまいした。
私は、ファッションとカラフルな色合いが好きなので、自分が興味あるのはこれだ!リプタの布を使って何かやりたい!と思いました。
これがきっかけとなり、コンゴ民主共和国で、1つワークショップを行ってきました。そのワークショップとは、リプタを使ったガチャベルトです。
自分がこのワークショップを行った目的は、2つあります。
1つ目は、日本のファッションへの問題意識から始まりました。
私は、1年ほどニュージーランドに留学をしていた際に、ニュージーランドの学制服の色が日本では考えられないほどカラフルである事に気づき、日本は制服に黒や白を基調としたものを使っていて面白みがないし、個々の学校の個性が薄いと感じました。そこから自分は、日本のファッションにリプタでカラフル革命を起こしたいと考えました。
そこで考えついたのが、先程述べたガチャベルトでした。
リプタで作った服は、派手すぎて着づらいという印象があると思ったので、小物からワンポイントカラーとしてリプタを取り入れてもらいたいと思いました。下の図のようにシンプルだけど良い差し色として使えます。副作品として、ガチャベルトづくりが早く終わってしまった生徒は、リプタのネックレスとサコッシュを作りました。
2つ目の理由としては、家庭科や美術など副教科と呼ばれる科目がないということを知ったことです。
なので、今回のワークショップで裁縫の基礎的な技術を身につけ、彼らの将来にも役立たせる事ができ、彼らの裁縫技術で活躍できる場所が増えることで、将来ますます工業化していく世界の中で手縫いの技術の価値を高めていけると考えました。
ワークショップの様子
ワークショップは、3日かけて行いました。
ワークショップを行った際に1番苦労したのは言語の壁です。
英語を翻訳してくれる友達がいたのですが、自分が伝えたいと思っていることが、本当に伝わっているのかと毎回説明するたびに心配でした。
ボディーランゲージを使いながら、なんとかコミュニケーションを取り、参加した20人の生徒全員がベルトを完成することができました。
下の写真を見てわかるように、自分の技術が不十分であった為、裁縫を手助けするのに時間がかかりましたが、作品に取り組んでいる姿は圧巻されるものでした。
というのも、私は、裁縫への集中力が続かないと思い、午前中の9〜11時までの2時間と考えていました。初日は、早めに切り上げたりする生徒が多かったのですが、最終日になったら、1,2時間延長するほど真剣に裁縫に取り組んでいたのです。
今回のワークショップを通じて、コンゴと日本の違いを見つけられたり、裁縫の大切さに改めて気づくことができました。
最終的な目標
最終的な目標としては彼女たちとお互いに何を作りたいか議論し、協働という形でリプタの商品を作って行きたいと考えております。
というのも、今回のワークショップでは、私が作りたいと思った物を裁縫で作ったのですが、それだと作るだけという過程だけでは創造性が生まれないと思ったからです。
リプタのガチャベルトの展示・販売について
彼女たちが作ったガチャベルトは日本で販売しました。
その目的としては、彼女たちの作ったものが日本で売れるということで、目的としてあげていた”日本でリプタを広める”事ができ、彼女たちにとっても、自分の作ったものが遠く離れた日本で売れるということで達成感があり、自信につながるということです。
そして、売上金でバリカンを購入し、彼女たちへ送りました。ただ売上金を渡すだけでは、持続可能にならないと思い、バリカンを渡すことによって彼女たちが男子の髪を切り、お金をもらうというプロセスになるようにしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!