はじめまして。 オカ田村亜樹子(おかたむらあきこ)と申します。
私は「すべての人に、明日を生きるエネルギーを」を理念に掲げ、2020年10月よりアフリカからの無添加食品や雑貨の輸入販売するオンラインショップ”ソラシス”を運営しています。
主にガーナ産オーガニックドライフルーツを販売し、1年半で約1トン分を輸入販売し、小さなお子さんからご年配の方、ペットにまで幅広く喜んでいただいています。
私は今回、このドライフルーツをつくっているガーナの作り手たちと共に、現在直面している課題を乗り越えたく、人生初のクラウドファンディングに挑戦します。
この記事の目次
事業のきっかけは、ギラギラしたアフリカン
私が事業をはじめたきっかけは、大学時代に出会ったアフリカンたちの明るさ、生きることへの貪欲さに衝撃を受けたからです。
日本で報道されるアフリカの情報は少ない上、「貧困」「紛争」「犯罪」等ネガティブなものばかり。
若かった私も、そんな彼ら彼女らを「貧しく可哀想な人たち」とどこかで思っていました。
※アフリカってこんなイメージ持っていませんか?
しかし、大学時代の海外一人旅で、アフリカ諸国からの留学生や労働者に出会いました。
自国の経済発展のために何時間でも大きな夢を語る彼らの目は、眩しいほどキラキラしていました。
援助ではなく「ビジネスパートナー」として彼ら彼女らと付き合うことで、アフリカンの生きるエネルギーや活力を日本へ届け、アフリカのイメージを変えていき、現地の雇用促進にも貢献したい。
外国人の私が現地へ行きビジネスを起こすよりも、
現地で起業しがんばっている現地リーダーのパートナーとして日本へ販路拡大することで応援したい。
そう思いたち、2020年コロナ禍で輸入販売業で起業しました。
ガーナWad社との出会い
現在販売しているガーナ産ドライフルーツ。
生産者のガーナ法人Wad社との出会いは、私が日本の食品展示会のアフリカ出展企業を調べていた時でした。
今だから言えますが、当時私はドライフルーツが好きではなく、自分でも食べる習慣がありませんでした。「甘ったるくて食べにくい」と思っていたからです。
でも、「数少ないアフリカ出展社だし…」とサンプルを取り寄せてみたら、その味に衝撃を受けました。
これまで食べたドライフルーツと比べものにならない、
フレッシュフルーツをそのまま食べているような瑞々しさ。
「これは日本にも広めたい!」と即輸入を決意しました。 それから、社長のパトリックさんと何度もオンラインで話をしました。
その中で、パトリックさんの人柄はもちろん、「商品を世界中へ広めサステナブルに農家を応援し続ける」という使命感に共感しました。
Wadの社名の由来は
”Weija Agriculture Development”です。
最初に活動を始めたWeija村の農業・農家の発展を目的に、パトリックさんがスイス人パートナー、クリスティアーヌさんと2000年に共同設立しました。
農業専門家のパトリックさんが自らの知識やスキルを生かし、農家と一緒にパイナップル栽培を教え始めたことがスタートでした。
小規模農家の作物は、生産量が限られ単価も高いことが特徴です。
そこで、高付加価値をつけた商品へ加工し、クリスティアーヌさんの祖国スイスへ輸出販売をはじめ、20年以上の販売実績を積んできました。
こうした創業者の情熱や想い、そして下記3点も後押しし、私は日本でのビジネスパートナーとして2020年に販売をスタートしました。
- 海外向けの高水準の商品づくり
スイス基準を満たすため、機材はすべてヨーロッパ製。有機JAS認証 - 複数の小規模農家と契約を結び、彼らが十分生活できる価格で作物を買取っている
フェアトレードFLO認証 - 売上をガーナ現地へ還元
農園地域の学校へ机や文房具、遊具の寄贈。病院へのベッド寄贈等
スタートし1年半以上が経ちましたが、今ガーナチームにとっても、私にとっても厳しい壁が立ちはだかっています。 その壁を、共感くださる皆さんの力を借り乗り越えていきます。
支援が必要な理由
今、ガーナ、日本の両方で頭を悩ませていることがあります。
温暖化による異常気象、コロナ禍・ウクライナ情勢による生産量・出荷量の減少です。
私は彼らの作物を継続的に仕入れ販売し、現金化することで、彼らの生活を支えたくてこのプロジェクトに挑戦します。
①温暖化による不作
2021年、ガーナは異常気象の影響により気温が低く雨の多い1年でした。
ビニールハウスでの温度管理、作物の成長を促す化学農法を一切していない農家さんにとって、自然の変化は生産量にダイレクトに影響します。
昨年1年間、彼らの主力商品となるマンゴーはほとんど収穫できず、他農作物の実りも遅れる等、現金に替えられる作物が育ちませんでした。
異常気象の原因となる地球温暖化は、先進国で排出される大量の二酸化炭素により生じています。
自動車の排気ガス、高層ビルの建築、エアコンの使用、ゴミ処理(焼却、埋め立て)等、日本を含む先進国の大量生産、大量消費生活の皺寄せは、CO2排出量の少ない発展途上国の人たちへいってしまうのが現実です。
これは地球全体で考えると、フェアなことではありません。 先進国で暮らす者として、この現状に責任を感じずにはいられません。ガーナでの異常気象、それによる不作は私たち先進国に住む者の責任でもあるのです。
②コロナ禍、ウクライナ情勢による出荷量減少
コロナ情勢・ウクライナ情勢による為替変動、原油価格高騰による物流費の増加が挙げられます。
コロナにより、オーガニック市場の需要は高まりましたが、バイヤーにとってコスト増加は仕入れにも影響します。
そのため、コロナ流行前の3年前(2019年)と比較し、スイスでの卸売販売量が減少傾向にあります。
パトリックさんは、通常スイス直営店向けに出荷し、そこからスイス国内のオーガニック食品店等へ卸売販売しています。
しかし、こうした現状もあり卸売も減少し売上が減少しています。 売上が減少すると、ガーナでの作物仕入れにも影響するので、長期的には事業継続に響きます。
この為替変動や原油高は、日本への仕入れにも大きく影響しています。 ウクライナ情勢により、大幅な円安が続いているのです。
それに加え、物流にも影響が出ています。 燃料の高騰により空輸コストも上がっており、昨年比較で60%以上アップしています。
輸入業にとって、この2つのインパクトは仕入れコストの面で非常に大きく、小規模事業者にとって大きな打撃です。
原料費に関しては、以前は5,000ドルの物を550,000円程度で仕入れていたのを、円安の影響で約640,000円支払わないと調達できなくなりました。 (9万円のコストアップ)
これに物流費用のアップ分が上乗せされるため、通常量の仕入れが難しい状況です。
結果、ガーナ工場で在庫を抱えてしまい、その後買い手がつかず廃棄されるフードロスのリスクが高まっています。
クラファンで力を貸していただくことで、ガーナの人々が丁寧に作ってくれたドライフルーツを継続的に日本へ届けていけるようになります。
③規格外品と余剰在庫
ガーナ工場には以前から課題がありました。
それは、規格外品のドライフルーツです。 当然のことですが、収穫したフルーツの中には熟度が通常より進んでいるものがあります。
また、収穫後にドライフルーツへ加工する間に、熟度が進むものもあります。 (バナナを放っておくと熟度が進むのと同じです。)
完熟状態になるとどうなるかというと、色味が濃くなります。
甘みは深くなりますが、見た目が茶色っぽくなります。 そうなるとどうなるかというと「規格外品」とされ、買い手がつかなくなってしまうのです。
(スーパーでも形が悪い野菜が「おつとめ品」として安く販売されていますよね。)
見た目、とりわけ色が悪いとバイヤーさんも好んで買い取ろうとしません。
こうした規格外品を乾燥させたドライフルーツは、買い手がつかないままガーナ工場で眠り、時期がきたら廃棄されます。 つまり、フードロスです。
2021年3月頃、パトリックさんからこの件で相談を受けました。
甘くて美味しいから、日本の方にも喜んでもらえると思う。
いつもは私が買い取ってスイスの直販店で販売するんだが、正規品じゃないから卸で買い手がつかないんだ。
試しに輸入し味見の上、お客さまへも案内したところ大好評。
以降、規格外品があるたび買い取っています。 取り扱っているのは基本的にスイス直営店とソラシスのみです。
これら規格外品、として上記②が要因で出た工場での余剰在庫、食品ロスは売上にならないどころか、廃棄コストがかかりビジネス上マイナスです。 ソラシスが唯一の卸の買い手となるため、規格外品も含め仕入れていきたいです。
以上3点が、今回私がクラファンに挑戦している理由です。
支援の使い道
使い道:ガーナからの仕入れ費用
今回ご支援いただく金額は、全額ガーナからの原料調達へ使わせていただきます。
ドライフルーツそのものの仕入れ値と物流費用が該当します。
仕入れて売れ残っても意味がないので、継続的な仕入れに繋がるよう日本での販路拡大へ向け取り組み中です。
①1stゴール:571,500円
- 原料費:388,620
- 輸送費:182,880
②2ndゴール:793,750円
- 原料費:539,750
- 輸送費:254,000
2ndゴールまで達成したら、3rdゴールとして原料調達費+新ギフトパッケージのデザイン費を募らせていただきたいです。
現在、より付加価値高い商品に改良すべく、専門家とブランドコンセプトの深堀り、それを伝えるためデザイナーとパッケージデザインの相談を始めています。
③3rdゴール:1,232,000円
- 原料費:670,000
- 輸送費:302,000
- 新ギフトパッケージデザイン、印刷費 26万
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※費用項目補足:
*原料費: ドライフルーツ自体の仕入れコスト 対象はドライマンゴー、パイナップル、ココナッツ、パパイヤ4種
*輸送費: ガーナ工場からのトラック輸送、航空輸送、輸出入通関、輸入税、国内配送含む諸掛費用
*目標毎の物量は、原価コストの開示になるので控えさせていただきますが、目安として①は2-3ヶ月販売分程度です。
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《原料調達〜販売(当クラファン関連)》
- 6〜7月:クラウドファンディング、ドライフルーツ発注
(収穫〜ドライフルーツへの加工に約1ヶ月かかります) - 7月下旬:ドライフルーツをガーナから空輸
- 8月中:ショップ販売(旧パッケージのままにするかは未定)
《ブランドデザイン》
- 6-9月:新ブランド、パッケージデザイン開発
(ブランドロゴ、ページデザイン、パッケージデザイン、包装材質選定、パッケージサンプル完成) - 9月末〜10月上旬:Wad社パトリックさん来日、ファン感謝祭開催(予定)でパッケージお披露目
さいごに
ここまでお読みになり 、「そんなにコストが高いなら、仕入れやめちゃえば?」 と思う方もいるかもしれません。
実は、過去にWad社のドライフルーツは日系企業が数社扱ってきました。
しかし、継続的にオーダーが入らなくなってしまったそうです。
理由は「仕入れコストが高いから」。 同じ無添加なら、物流費の安いアジア産のドライフルーツや、砂糖や保存料等たっぷり添加され長期保存できるものへ切り替えてしまうそうです。
安く大量に仕入れたい大企業は、あえてコストをかけて遠いアフリカの小規模農家が育てたものを取り扱いません。
アフリカの小規模農家さんを支えられるのは、私のような小規模事業者です。
コストはかかりますが、高付加価値をつけ日本のみなさんへ届け続けることで、アフリカンたちの誇りやエネルギーを感じていただきたいです。
現在は家庭のおやつ用として販売していますが、今年中にギフト品も販売し、この輪をひろげていきたいです。 今、ブランドコンセプトから見直し”伝わる”ブランドへ再構築中です。
ドライフルーツで伝えたいこと
私がこの商品を通し日本の人たちへ伝えたいことは「ありのままの素晴らしさ」です。
栽培時から一切人工的なものを加えず、自然の力で育ったフルーツを、砂糖や添加物を加えず乾燥させたドライフルーツはガーナの恵みそのもの。
これは、人にも当てはまります。
私が今まで出会ったアフリカンたちは、皆生まれ持った自分そのものに自信を持ち生きている人ばかりです。
彼ら彼女らの魅力は、人間としての「心の豊かさ」にあると私は思っています。
一方、先進国日本では毎年2万人以上が自殺で亡くなっており、未来を生きる若者や女性たちの自殺率も増加しています。 同調圧力が強い国民性もあり、出る杭は打たれる文化が根強く残っています。
他人と比較し自分を押し殺して過ごす毎日に、息苦しさを感じている方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、私はこの商品を通し手にとる方へ、誰かの真似をしなくても「あなたはそのままで十分価値がある」と伝え自信と届けたいです。
1人でも多くの日本人を笑顔にすることができれば、ガーナの農家さん、工場スタッフの仕事の「誇り」にも繋がると信じています。
ドライフルーツは、よく噛まないと咀嚼できません。
商品を手にとる方が、忙しいひとときにゆっくり食べる時間を設けることで、自分と向き合える時間、自分や大切な人を大切にできる時間を提供したいです。
あなたの応援が、ガーナの農家さん、日本の皆さん双方へ「明日を生きるエネルギー」を運びます。どうか、私に力を貸してください!