皆様、初めまして!高橋沙織と申します。
私は現在Aioriという団体で、「となりのおかん」(https://tonarinookan.com/)という育児・音楽教育の総合サイトを運営しています。
今回記事を書かせて頂くことになり、私がAioriを立ち上げるきっかけとなったケニアのキベラスラムにあるマゴソスクールのことをお話ししたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!
ケニアへ行くことになったきっかけ
私がケニアへ行くきっかけとなったのは、あるYouTube動画を見たことがきっかけでした。
私は高校三年生の夏休み、大人たちに無視されながら生きるストリートチルドレンの映像を見て衝撃を受け、毎日受験の傍ら世界の子どもをめぐる問題について調べる生活を送っていました。
見つかった映像は、どれも子どもたちの可愛そうな姿ばかり…
スラム街には、希望や子どもたちの笑顔は無いのだろうか…
そのようなことを思いつつ調べ続けていくと、ある一本の動画に辿り着きました。
それが、私がケニアに行くきっかけとなるマゴソスクールの映像だったのです。
その際に見つけた映像がこちらです↓
この映像を見たとき、
「マゴソスクールの子どもたちに会いに行きたい」
衝動的にそう思い、
マゴソスクールを現在運営している早川千晶さんにFacebookでメッセージを送り、現地で早川さんが開催しているツアーに参加することになりました。
出発は、高校の卒業式の次の日からでした。
マゴソスクールとは?生徒の数500人!!
マゴソスクールは、キベラスラムで生活する人々にとって駆け込み寺のような、とても大切な存在です。
キベラスラムの子どもたちが通える学校、家族のように生活できる場、そして職業訓練所があります。
学校には幼稚園から小学8年生までの授業(通いの生徒500人!!)があり、朝昼の給食、高校生のための奨学金制度、そしてキベラスラムでは本当に珍しく、障がいを持った子どもたちの為の特別学級があります。
またマゴソスクールには、スラムの中で行き場を失った子どもたちやシングルマザーのお母さん、困った状況にある若者たちが、家族のように生活できる場所があるのです。
そして職業訓練所はマゴソファクトリーと呼ばれ、キベラスラムで暮らす仲間たちの就業支援や職業訓練をかねて、カンガ(アフリカの布)を利用した、たくさんの洋裁の製品を作成しています。
おなか一杯ご飯が食べられて、そして勉強できて、音楽が出来て、愛に触れることが出来る。
マゴソスクールはそんな場所だと、子どもたちの眩しい笑顔、そして先生たちが子どもたちの未来のために奮闘している姿を見て感じました。
マゴソスクールの見取り図↓
マゴソスクールを訪れて
マゴソスクールに足を踏み入れた時、まず色鮮やかな壁画が目に飛び込んできました。
カラフルなアートが、マゴソスクールの壁いっぱいに描いてあったのです。
私はそんな色鮮やかなアートに囲まれて、自然と心が明るくなりました。
アートは人の気持ちを変える力がある、そう実感しました。
そして、子どもたちが授業を受けている声、歌を歌っている声が聞こえてきました。
元気で楽しく、希望の声に感じました。
そして、先生の掛け声で何百人もの子どもたちが集まり、歓迎の大合唱が始まりました。
何百人の子どもたちが 一斉に歌う姿。
子どもたちの音楽で大地が振動しているように感じ、そのエネルギーに心から感動しました。
マゴソスクールの子どもたちが歌っていた姿、そしてその音楽を、私は一生忘れないと思います。
そして、マゴソスクールで沢山の素晴らしい方々に出会いました。
元ストリートチルドレンで、現在マゴソスクールの先生になり、子どもたちから大人気のオギラ先生。
元ストリートチルドレンで、過去のストリートでのトラウマをマゴソスクールで絵を描くことで乗り越え、今は個展を開き、絵を販売した収益でスラムで絵の教室を運営しているザブロンさん。
マゴソスクールを巣立った方たちは、子どもたちが学校に通えるように、ご飯が食べられるように、立派な大人に育つように、
子どもたちの未来のために奮闘していました。
それはまるでたんぽぽが咲いて、綿毛が飛んで、また別の場所で花を咲かせているような光景でした。
そんな光景を目に焼き付けて、私はケニアから帰国しました。
ケニアから帰国して
ケニアから帰国し、マゴソスクールで見たものをいつも思い出しながら大学生活を送っていました。
人生において、教育を受けらること、自由に音楽、アートに触れらること。
このことがどれ程人の人生を変えるか、ケニアでオギラ先生やザブロンさんに出会い実感したのです。
そして、その一方で、今こうしている間にまだ世界に何万人といるストリートチルドレンのことを考えました。
空腹や未来への不安を紛らわすためにシンナーを吸っている子。今日食べるもののために身体を売る子。生きる選択肢が限られている子。
そのような子どもたちが、マゴソスクールのような場所へ行けたら、教育を受けられたら、違う未来が待っているのかもしれない。
ストリートの子どもたちが自由に音楽やアートに触れらるような、そんな温かい場所を私も創りたい。
そう決心し、元々から応援して下さった方と共に、Aioriという団体を立ち上げました。
現在は「となりのおかん」という育児・音楽教育の総合サイトを運営し、多くの方にマゴソスクールの経験を知っていいただけるよう活動しています。
Aioriの活動の指針となっているのが、このマゴソスクールで過ごした経験です。
こんな経験をさせていただいたマゴソスクールの方々には、感謝してもしきれません。
この記事を通して、読んでくださった皆様がマゴソスクールを知るきっかけになれば凄く嬉しいてす。
こちらのマゴソスクールを支える会というホームページ(http://magoso.jp/)に、マゴソスクールの事や、運営されている早川千晶さんのブログなどが載っていますので、ぜひこちらもチェックしてみて下さいませ!(現在サポーターも募集中です!)
皆さんもぜひマゴソスクールを訪れてみてくださいね!!
次回の記事では、マゴソスクールがあるキベラスラムについて詳しく書かせて頂きたいと思います!
最期まで読んで頂きありがとうございました!
AioriのHPはこちら!☟
https://tonarinookan.com/