はじめまして、玉木巧です。
そんな方のために、僕が和心インターンの真実をお伝えします。
僕自身、2019年9月~10月の1ヶ月間、実際に和心インターンシップに参加しました。
その経験をもとに、和心インターンの良い点・悪い点を包み隠さずお伝えします。
インターン前に知っておきたい以下の4つのコンテンツに分けてご紹介します。
- インターン内容
- 言葉の問題
- 生活事情
- 休日の過ごし方
当記事を通して、皆様の後押しにつながれば嬉しく思います。
この記事の目次
セネガル日本食堂「和心」とは
2017年にオープンした日本食堂「和心」
和心はセネガルで生の刺身を提供している本格的な日本料理屋です。欧米人や日本人をはじめとしたお客様から、すでにご贔屓にされているお店です。
その和心が同じ年に2店舗目となるレストラン「Jamm Rekk」(ジャムレック)をオープン。
Jamm Rekkは和心と違い、セネガル人をターゲットとしたレストランです。
インターン生はそこで店長として下記4点を中心とした様々な業務に携わります。
- 販売企画 (イベント、新メニュー考案)
- 営業活動 (飛び込み営業, ビラ配り, SNS)
- 売上管理
- セネガル人スタッフのマネジメント
セネガル日本食堂「和心」についての詳細はこちらのサイトをご覧ください!
https://shotaharada.com/africa-intern
Jamm Rekkが目指すゴール
セネガル料理は炭水化物が中心です。空腹は満たされますが、バランスのいい栄養が取れません。そのため体は細いのに、栄養失調でお腹が出ている人が多いです。
Jamm Rekkは「セネガル人の健康意識を改善する」というミッションを掲げ、料理をとおして健康志向を植えつける壮大な夢があります。
しかしJamm Rekkはまだまだ赤字。オープンしてからこれまで、月の売上目標に1度も到達していません。
そのため今は売上を増やすフェーズであり、いかに売上を増やすか試行錯誤しています。
インターンの内容とは
インターン生の1日の流れ
Jamm Rekkの営業日(火曜~土曜)はこのような流れです。
07:30~ 起床・朝ごはん
09:00~ 開店準備・買出し・SNS発信
11:00~ 語学学習(フランス語 or ウォロフ語)
13:00~ 昼ごはん
14:00~ 営業
16:00~ 自由行動
18:00~ 店のお手伝い
20:00~ 夜ごはん
21:30~ 閉店作業
22:00~ 売上集計・自由行動
24:00~ 就寝
会社の仕事やアルバイトのように、決められたことを毎日やるわけではありません。自分で考え、自分で動ける自由な環境です。
そのため自発的に動けない人にとっては暇と感じるかもしれません。
営業日でも自由時間はしっかり確保できます。
買い物・ジム・サッカー・学業・お昼寝など、自由時間の使い方は人それぞれです。
ジムは1回100円で利用できますし、サッカーは近くのグランドに行けば無料で参加できます。
インターンの参加者層
和心インターンに参加する人は学生が多いです。アフリカに興味がある、フランス語を勉強したいなど様々な理由でセネガルに集まります。
僕は新卒から8年間働いた会社を30歳で退職し、インターンに参加。
社会人で参加する人は稀で、これまでのインターン参加者の中でも僕が最年長らしいです。
参加者のなかに同じ干支のインターン生もいますが、日本では関わりを持てない若い人たちと交流できるのもインターンの醍醐味でもあります。
期間中の取り組み(実例)
僕は滞在した1ヶ月間で大きく2つの取り組みをしました。
1つ目が、「日本祭りの開催」です。
タピオカドリンク、餃子、りんごあめなど、日本で流行している商品を1日限定メニューとして提供しました。
特にタピオカドリンクには手こずりました。セネガルでは乾燥タピオカが手に入りません。
そのためキャッサバ粉を練るところからスタート。失敗の連続で休日を返上してまでタピオカ制作に取り掛かり、なんとか完成。
結果、たくさんのお客様に喜んでいただき、普段の5倍以上の売上をあげることができました。
2つ目が、「清掃活動」です。
セネガルは街中ゴミだらけです。セネガル人は当たり前にゴミを道端に捨てます。
そのため拾っても拾ってもゴミが溜まります。
ゴミ拾いの中で感じた難しさや課題は、後日別記事でしっかりとご紹介します。
インターンスタッフはどういった人たち?
和心の日本人スタッフがインターン生を24時間サポートしてくれます。
みなさん、本当に優しく頼れる方ばかりですので、なにかあれば気軽に相談できます。
インターンのこと以外にも、プライベートな悩みもぜひ相談してみてください。
代表の原田さんは、僕と年齢が1つしか変わらないお兄ちゃん的存在です。
常に場を和ましてくれ、和心の良い空気感は原田さんによって創り出されています。
セネガルに来たら、ぜひ揃っている前髪をイジってあげてください、すごく喜びます !(笑)
言葉の問題
セネガルに行くとなると、やはり心配になるのは言葉の問題です。
セネガルの公用語はフランス語とウォロフ語。
英語しか話せない人にとっては、和心インターンの参加を躊躇する大きな要因です。
でも言語の心配は必要ありません。
僕自身、フランス語、ウォロフ語、そして英語もできません。
でもセネガルライフを満喫しています。
和心インターンは、インターンの中では珍しく、言葉が話せなくても参加できるインターンです。
その理由は、インターン期間中に和心スタッフに言語を教えて頂けるからです。
言語学習の内容
週3日、1日1時間、自分が学びたい言語を学ぶことができます。
僕の場合、最初の2週間でフランス語を学び、残りの2週間でウォロフ語を学びました。
買い物をする時に使う言葉、タクシーを乗る時に使う言葉など、シーン別で言葉を覚えました。
またウォロフ語でセネガル人とコミュニケーションするとすごく喜ばれます。
ですのでウォロフ語を学んでから、よりセネガルでの生活が楽しくなりました。
さらに言語学習は、日本人スタッフ・現地スタッフのどちらから教わるかを選べます。
僕は英語ができないので日本人スタッフに教えてもらいました。
英語ができない人でも安心して学べる環境ですので、言語の心配はしなくて大丈夫です。
生活事情
「アフリカ=安全でない」とイメージを抱く日本人は多いと思います。
セネガルが位置する西アフリカは特に危険と言われていますが、でもセネガルはアフリカの中でも安全な国として有名です。
もちろん最低限の警戒は必要ですが、騙されることは他国に比べて少ないです。
それでは和心インターンを受ける前に知っておくべき、細々な生活事情をお伝えします。
住居環境
インターン生が宿泊するのは6人部屋のドミトリーです。2段ベット×3つあり、真ん中に大きなテーブルがあります。
部屋にクーラーはありませんが、扇風機は1人1台あります。
また1人につき1つの引き出しが付与されますので、だいたいの荷物はそこに仕舞います。
ドミトリーにはゲストハウスの宿泊者も滞在するので、夜の自由時間はみんなでワイワイ。
ウォロフ語で会話したり、人狼をやったりなど楽しい時間を過ごしています。
トイレは水洗トイレですので日本となんら変わりはありません。
お風呂はシャワーしかなく、お湯は出ません。寒い時期には桶に熱湯を入れ、水でぬるくして使います。
あと水圧は笑えるぐらい弱いです。
ドミトリーには洗濯機も常備されているので、いつでも洗濯できます。すぐに洗濯物が乾くのはセネガルの良いところです。
セネガルはほぼ毎日停電します。でも停電してもすぐに復旧します。
そして断水も時々発生します。僕が滞在した時は丸々3日間断水し、備蓄しているペッドボトルの水で体を洗いました。
セネガルは生活インフラが整っているとは言えませんが、セネガルでは普通の光景です。
セネガルに来れば、この環境すら楽しめますし、気づけば普通になっています。
食事
食事は日本人スタッフの方が用意してくれます。
肉料理・魚料理などバランスを見て、つくる料理を決めています。
わりかし和食が多いイメージですが、僕ら日本人からすれば嬉しいです。
また希望を言えば、それを作ってもらえますので食事に不満を感じたことはありません。
病気対策
セネガルに行く前に、黄熱病・A型肝炎・破傷風のワクチン接種をオススメされます。
これからセネガルへの渡航を考えている方は、セネガル現地でのワクチン接種をオススメします。
セネガルで打ったほうが価格も日本の1/3程度と安く、すぐに接種できます。
僕は日本で黄熱病ワクチンの予約が取れず、セネガルで黄熱病ワクチンを打ちました。ただしA型肝炎のみはセネガルで打てないので、日本での接種が必要です。
また日本のトラベルクリニックに行くと、マラリアの薬を飲むように言われます。でもそれも飲まなくて大丈夫です。
実際に首都ダカールに住んでいる人たちはほとんど飲んでいません。僕も飲まずにセネガルに来て、何度も蚊に刺されていますが特に問題ありません。
そのかわり、虫除けは持参することをオススメします。
生活費
インターンシップの参加費用に宿泊費・3食の食事代が含まれているのでほとんどお金は使いません。
お金を使うのは、休日の遠出やスーパーで私物を買うときぐらいです。
月2万円あれば十分だと思います。
現地の移動はタクシー、乗合タクシー、バスですが、いずれも安いです。
タクシーに乗る時は毎回、価格交渉がありますが気づけば1人でできるようになります。
どの車も古く、めちゃくちゃ暑いです。たまに窓が開かないタクシーを乗った時は蒸し風呂状態です。
乗合タクシーで20円払えば、近くのスーパーに行けます。
僕は毎日ビールを飲むので、セネガルビール(Flag, Gazelle)をよく買い、そしてよく飲みました。
休日の過ごし方
毎週日曜・月曜はお休みですので好きなことに取り組めます。
僕は1ヶ月という短い期間でしたので、できることも限られていましたがインターン生で行ったロンプール砂漠は最高でした。
片道6時間をかけて向かい、砂漠の中の宿に宿泊しました。夜ご飯を食べた後にみんなで踊り狂い、そして星空を見る。
日本ではすることができない貴重な体験ができました。
また毎週木曜日にドミトリーの近くで、マリシェ・ジュディという古着市が開催されます。
そこで1,000円以内で買い物をし、コーデ対決をしたことも楽しい思い出です。
ちなみに僕のテーマは「セネガルの窪塚洋介」です。
他にもセネガル人スタッフと海に行ったり、日系企業の駐在員のご自宅にお邪魔したり、みんなでソフトボールをしたり、お誕生日会をしたり、バリエーション豊かな休日を過ごし、いつも楽しいお休みを過ごせました。
さいごに
和心インターンの参加費用は決して安くありませんが、自分の目的を果たす意味では大満足でした。
僕の目的は、現地の人と同じ生活をすることで、SDGs視点でアフリカを知ることでした。
そういった意味ではインターン期間中にいろんな所に連れてくださり、また24時間体制のフォローやおいしい食事など、初めてアフリカに行く人にとっては安心して参加できる環境が整っています。
もし迷ってるのでしたら、とりあえず参加してみてください!
絶対に最高の経験につながると思います。
他のインターン生の体験談もこちらから確認できますのでぜひ参考にしてみてください。
僕は1ヶ月間という期間でしたが、やはり1ヶ月では短かったです。
これからセネガルを堪能するタイミングでの帰国が唯一の心残りです。
10年後ぐらいにまたセネガルに来て、当時からどれぐらい成長したか見れる日を楽しみにしています。
帰国後はSDGsの達成に向けて、スタートアップ企業の創業メンバーとして働きます。
セネガルで得た経験をもとに、テクノロジーの力でSDGsの貢献に尽力して参ります。