モザンビークはアフリカ大陸南部のインド洋側に位置する国です。独立してからの期間が短く、比較的新しい国のひとつとして現在は経済発展の途中。ユネスコ世界遺産にも登録されているモザンビーク島が国名の由来にもなっています。
中世ヨーロッパの時代から、アフリカ大陸の植民地支配政策において重大な拠点とされていた地域です。
モザンビークの基本情報や旅行の行き方、また観光名所についてもご紹介していきますので是非こちらを参考にモザンビークをより知っていってください。
この記事の目次
【モザンビークの基本情報】
参考データ外務省HP参照
出典: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mozambique/index.html
【モザンビークへのアクセス方法やパスポートビザの取得について】
~アクセス方法~
日本からモザンビークへの直行便はありませんので、いくつかの経由地を廻るルートで入国することが基本となります。
モザンビークの玄関口は首都マプトの空港になりますが、南アフリカ共和国との国境に近いため南アフリカに訪れる人も利用しています。
また、その逆も多く南アフリカからモザンビークへと訪れる人もいます。
南アフリカのヨハネスブルグ経由
こちらは日本からだと2回乗り継ぎをするルートですが、比較的本数も多く発着しているのが特徴です。
少しだけ安いのが香港経由
若干の割安感があるのがこちらの香港経由ですが、こちらは本数が少ないので時期を選ぶ必要があります。ちなみに香港経由も乗り継ぎは2回です。
~パスポートやビザについて~
モザンビークへの入国に関してはビザが必要となりますが、日本にあるモザンビーク大使館で申請すれば取得することが可能です。
しかし、いくつか注意点があるので下記にまとめてみました。
パスポート申請には英語かポルトガル語での記入が必要
アフリカの中でもかなり発展の遅れているモザンビークでは基本的に諸外国言語を取り扱う文化が少なく、ビザの申請にも外国語対応がほとんどされていません。
そのため、ビザの申請には英語かポルトガルで記入することが求められています。
○犯罪歴証明書の提示
希望するビザのタイプによっては、外務省領事サービス課で発行される犯罪歴証明書の提示が必要となります。
ちなみに別途6,000円支払うことになります。
~予防接種の必要性について~
予防接種が必須ではないが医療水準が著しく低い
モザンビークでは医療の発展も遅れているためその水準はかなり低く、首都マプトも例外ではありません。ほぼ全ての医療機関で英語の対応はされておらず、ポルトガル語のみの診察になりますので何かしらの不調を訴えたときに困ることになるかと思います。
そのため、アフリカ大陸において感染が考えられる症状の予防接種はしていった方が無難とされています。代表的なものはマラリアなどが挙げられますが、黄熱病の予防接種も経由地によっては必要となりますのでご注意ください。
~モザンビークの旅行におけるおおまかな費用~
往復航空券目安
香港・エチオピア経由¥140,000前後
ドバイ・ヨハネスブルグ経由¥180,000前後
モザンビークに行くには必ずと言っていいほど乗り継ぎは2回となっています。
そのため移動時間やトランジットにかかる時間はやや長めとなりますので、念頭においておきましょう。
○滞在にかかる1日の平均予算
現在1MZMメティカル=1.86円程度のレートとなっています。(2018年8月)
全体的に食料の物価は日本の半分ほどの印象です。
ただ、日本語や英語に対応した商店が少なく、ある程度ちゃんとした食事を摂ろうとすると日本での価格から20%オフといった金額になるかと思います。
ホテルやレストランは首都マプトにはありますが、その他の市街地には見かけられませんので注意が必要です。街中で売っている食品は衛生面にこだわらなければ、パンが5円から10円ほどなのでかなり安いですね。
またコーラなどの輸入品も45円ほどなので、比較的安価に感じられます。ホテルに関しては5つ星のホテルで20,000円台、中級のホテルで10,000円台と少しだけ割安になっています。
バックパッカーが泊まるようなところであれば、かなり安く済ませることが出来ておよそ1,000円~3,500円ほどとなります。
どういった旅行をするかにもよりますが、モザンビークは治安があまり良くないのでツアーなどでしっかりとした対応をしてくれるところに泊まるのが無難かと思います。
そのため、1日あたりの滞在予算としては15,000円前後を見ておいた方がいいでしょう。
主な観光にかかる費用・予算
ツアーなどの旅行で行くのであれば、ビーチなどの自然観光が多くなるかと思います。そのため、あまり観光にかける予算は高く設定しなくても大丈夫です。
およそ1日5,000円もあればモザンビークでは豪遊出来ますので。
【モザンビークの特徴と歴史】
モザンビークは広くインド洋に面していることから、かねてよりアフリカと諸外国の貿易に関する拠点としての役割を担っていました。
モザンビークの歴史の転換点は1500年ごろ、ポルトガル人ヴァスコダガマによってその存在が大きく広められた事に由来します。
この頃からポルトガルの植民地として実効支配されるようになりました。そして、ヨーロッパ・インド・アフリカ南部の貿易拠点として確立されていきます。
第二次世界大戦後も残る奴隷文化の中、独立に向けてモザンビークは動き出します。長い独立戦争を経て1975年に晴れて独立、しかしその後の政権争いにおける内戦は現在にも続いております。
実は歴史上では日本に始めて渡来したアフリカ人はモザンビーク出身の人間だったという説もあります。これは織田信長のもとに訪れた宣教師の中にモザンビーク人が含まれていたということからのようです。
また、日本人が海外に進出するようになってからアフリカ大陸付近で船が難破しそうになった際に訪れた地域が現在のモザンビークだったという話もあります。
【モザンビークでおススメの観光地はここ!】
モザンビークはポルトガル領だったということもあり、首都マプトの街並みは実に西洋的に彩られていました。
しかし、現在ではややそれがレトロ調に風化されているため少しさびれた印象も見受けられます。それでも首都マプトはモザンビークにおいて最大の人口・経済規模を誇りますので、国内の観光地としては有数のエリアとなっています。
○モザンビーク島
国名の由来にもなったインド洋に浮かぶ自然豊かな島です。
島内にはサンパウロ宮殿やミゼリコルディア聖堂といったかつてのポルトガル文化も残されています。
○キリンバス国立海洋公園
サンゴ礁やマングローブといった亜熱帯地域特有の自然が残されているのがモザンビークの特徴です。
スキューバダイビングやパラセーリングといったマリンスポーツやアクティビティが楽しめるようになっていますので、オススメの観光&レジャースポットとなっています。
【モザンビークについてのまとめ】
アフリカの中でもまだかなり発展途上といった印象が強いモザンビークですが、最近では地下天然資源の採掘などに注力して成長している模様です。
国家としての情勢が不安定な部分もありますので、旅行に行く際にはかなり注意が必要となります。そのため、バックパッカー的に訪れるよりもツアーで行くことをオススメしています。
首都マプトからは南アフリカ共和国に行くのもすぐですから、合わせて観光するのが定番となっているようですのでご検討してみてください。