〇セネガルってこんな国
「平和とおもてなしの国」と称されるセネガルは、アフリカ最西端に位置する比較的治安が良いとされる国です。世界遺産や絶景スポットなど観光地も多く、欧州人にも人気です。近年では日本人の若者世代にも注目されています。
〇セネガルの基本情報
(外務省ホームページ参考http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senegal/data.html#01)
・パスポートやビザについて
1.査証
観光目的で3ヶ月(90日)以内の入国をする場合は、査証は不要です。
2.出入国審査
パスポートの残存期間が入国時に6ヶ月以上あり、未使用の査証欄が見開きで2ページ以上あることが条件です。また、セネガルを出国するための予約済み航空券や宿泊証明書又はホテルの予約確認書の提示を求められることがあります。稀にですが、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を、求められることもあるようです。
2.外貨申告
セネガル貨1000ユーロ相当以上、もしくは同等額相当の外貨、小切手については、持込み・持ち出しともに申告が必要です。
(外務省ホームページ参考https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_109.html)
・注射について
セネガルの予防接種は、必ず必要というわけではありません。しかし、黄熱予防接種を推奨しています。
黄熱感染リスク国を経由して入国する場合、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示は必須です。先ほど説明した通り、入国審査時に黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります(渡航10日以上前に接種が必要)。
・セネガル旅行概算
成田空港から一人旅をする場合の費用の概算をご紹介します。
往復の飛行機代約18万円~(2018年5月24日時点の諸費用・燃油込)
(日本からの直行便がないため、乗り継ぎが必要です)
【宿泊】
バックパーカー派
ドミトリークラス:1万F程度(約2,000円)
個室:1.5万F(約3,000円)
中級派
3つ星ホテル:2.5万F~5万F(約5,000~10,000円)
ホテル・レ・ブーゲンビリ・サリー・セネガル
ホテル・ネプチューンなど。
ラグジュアリー派
5つ星ホテル:7.6万F~12.7万F(約15,000~25,000円)
プルマン ダカール テランガ
ザ・リノ・リゾート・ホテル&スパ
ラマンティン・ビーチホテルなど。
【食事】
コーヒー1杯:50F(約10円)
フランスパン:150F(約30円)
フランスパンのおいしさに定評があります。
露店や食堂:500F~(約100円)
中級レストラン:1000F~(200円)
高級レストラン:1品5000F~(1,000円)
【交通費】
ガソリンは高いですが、バスやタクシーはお値打ちのようです。
バス:初乗り50F・~250F(初乗り約10円・約50円まで)
タクシー(10km):約2550F(約500円)
1日の観光費用概算(1F=約0.2円)
成田発3泊6日のツアーは、約20万円~。
〇セネガルの歴史
セネガルは、1960年にマリと共に、マリ連邦としてフランスから独立しています。
セネガルは、旧石器時代には人類の存在が確認されています。9世紀になると、セネガル川周辺でイスラム王国との交易で繁栄。11世紀にはベルベル族のムラービト朝領に置かれたことから、王侯貴族を中心にイスラム文化が定着。その後、14世紀にはマリの支配下でウォロフ人のジョロフ王国が頭台し、中部ではフラニ族の王国が誕生しました。
15世紀中ごろにはポルトガル人に発見され、奴隷貿易が始まります。17世紀には、オランダ、イギリス、フランスが侵略。19世紀にはほぼ全域をフランスが領有し、1815年のウィーン会議でフランスの植民地にされました。1848年には奴隷貿易が廃止となり、1854年にフランスの支配下に。1895年にフランス領西アフリカの一部とされました。
1960年4月7日に、フランスからマリと共に独立。同年8月20日にマリ連邦からも独立し、セネガル共和国が誕生しました。
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〇セネガルのおすすめ観光地は?
1979年から始まった、「世界一過酷なモータースポーツ競技」として有名な、『パリ・ダカールラリー(パリダカ)』のゴール地点となっていたことでも知られています。乾季と雨季がはっきり分かれており、観光するなら乾季の12~5月。気温の上昇が緩やかで、過ごしやすくおすすめです。
観光地が多く点在しているので、全てを回るのは無理。厳選して観光しましょう。サクッと観光なら6日。9~11日のツアーでは、内容の濃い旅が可能です。
世界文化遺産を巡る
セネガルには、文化遺産が5件、自然遺産が2件の世界遺産があります。中でも、奴隷貿易の悲しい歴史を語る世界遺産「ゴレ島」や、フランス統治時代の古い街並みが残るセネガルの古都「サンルイ島」が人気です。
サンルイ島では、サン・テクジュペリの『星の王子さま』が執筆されました。世界遺産ではありませんが、もうひとつの奴隷の島といわれる「カラバン島」もおすすめです。
ゴレ島
サンルイ島
カラバン島
ガンビア川流域に1000ヶ所以上も発見された謎の巨石群「セネガンビアのストーン・サークル群」や河口の三角州で発見された巨大な貝塚跡「サルーム・デルタ」など古代の歴史に触れるのも◎。11世紀ごろから独特な文化を築いた「バッサーリ地方:バッサーリ族とフラ族、ベディク族の文化的景観」も見逃せません。
セネガンビアのストーンサークル群
サルーム・デルタ
自然遺産も素晴らしい
野鳥ウォッチングの聖地「ジュッジ鳥類国立公園」
サンルイ島から北へ約60kmに位置する、野鳥の繁殖地となっている世界第三位の規模を誇る鳥類保護区です。約300羽もの渡り鳥が飛来します。体長約1.5mものペリカンの群れやオオフラミンゴなども観察できます。サヘル唯一の緑地帯で、オオトカゲやニシキヘビ、小型のワニも生息しています。
アフリカゾウの楽園「ニオコロ・コバ国立公園」
ガンビア川周辺に生息する、野生のライオンやヒョウ、アフリカ水牛など80種類の哺乳類や330種の鳥類、1500種にも及ぶ植物などをみることができます。公園内のアシリク山では、セネガル最後のゾウに出会えるかも。
大人気の絶景スポット「ラックローズ(レトバ湖)」
「イチゴミルクのようなピンク色の湖」といわれるラックローズ。11~6月の乾季には、塩湖にいる藻類によって、バラ色に見えるとか。もうひとつの魅力は、塩分濃度が死海1.5倍と高く、体がプカッと浮くのを楽しむこと。かつて、バリ・ダカールラリーのゴール地点だったことも有名です。
世界でも珍しい?!「ファディユ(貝殻島)の墓地」
ファディユは、貝殻の堆積でできた島。セネガルでは珍しく、キリシタン人口が多い島です。最大の観光地は、世界でも珍しいキリスト教とイスラム教の共同墓地。もちろん、お墓も貝殻でできています。観光客も多く、手作りのセネガルバスケットや貝殻の加工品などお土産の露店も出ています。
アフリカ最大級の「グランドモスク」
ダカール郊外のトゥーバに1964年に建設された、アフリカ最大級のモスクです。モロッコのハッサン二世の援助で建てられており、モロッコ風の建物となっています。内部のステンドグラスや装飾は、美しく見応えがあります。また、イスラム教の「ムーリッド教団」の聖地で、毎年12月の「マガル・トゥーバ」の巡礼祭りには世界中の信者が訪れています。
セネガルの砂漠リゾート「ロンプール砂漠」
セネガルにある小さな砂漠です。おすすめは、砂漠の上に点在するテントでの宿泊。夜はランプの灯りで過ごすロマンティックなひと時。また、夕焼けや朝焼けも美しく体感する価値ありです。もちろん、キャメルライドでの散策も、やりたいことのひとつ。
アフリカ最西端のアルマディ岬
アフリカ最西端の地で、ポルトガル人のD.ディアスが初めて降り立った場所「アルマディ岬」もこの中にあります。しかも、アルマディ岬は、「ホテル・デ・アルマディ(Hotel des Almadies)」の中にあるという面白さ。フォトジェニックな写真も撮るのも◎。ホテルに泊まられる方はぜひ。
また、ここから西にある、ニョールビーチでは、海水浴も楽しめます。対岸にあるニョール島は、人気のダイビングスポットです。
シープラザ・ショッピングモールでショッピング♪
ダカールにあるショッピングモール。セネガルの富裕層の暮らしぶりを垣間見るのにピッタリ。フランス資本のスーパーでのお土産探しや、フードコートでのリッチな食事、映画館やカジノも楽しめます。
〇セネガルへのアクセス
セネガルへの直行便はありません。トルコ航空を使ってトルコ経由か、エミレーツ航空を使ってドバイ経由で行く方法がおすすめです。成田からセネガルの移動時間は、約27時間~。
〇まとめ
セネガルは、まだまだお伝えしたい観光地がたくさんある素晴らしい国です。世界遺産で歴史や文化を学んだり、美しい自然が彩る絶景に癒されたり、フランスの香り漂う街歩きを楽しめます。ぜひ、セネガルの魅力を体いっぱいに感じてくださいね。