チュニジアは、「歴史のモザイク模様をもつ国」と称されるほどの古い歴史をもつ国です。
7つの世界文化遺産の遺跡や白壁とチュニジアンブルーの装飾のコントラストが美しい街並み、赤い岩山やサハラ砂漠、世界自然遺産の大湿地帯など観光スポットも多彩。
〇チュニジアってこんな国
マグリブに位置し、北アフリカ屈指の大都市「チュニス」を首都にもつ共和制の国です。
西にアルジェリア、南東にリビア、北と東は地中海に面しています。ヨーロッパの人気観光地の近くにあり、地中海リゾートやイスラム遺跡、サハラ砂漠などエキゾチックな観光を楽しめます。
〇チュニジアの基本情報
(外務省ホームページ参考http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/tunisia/data.html#section1)
パスポートやビザについて
日本国籍のものが3ヶ月(90日)以内の滞在での入国は、査証(ビザ)は必要ありません。
パスポートの残存有効期間が滞在日数にプラスして3ヶ月(90日)以上あることと、パスポート査証欄に2ページ以上の空白が必要です。
(引用:チュニジア大使館2018年5月8日閲覧http://www.tunisia.or.jp/visa/visajp.html)
注射について
義務付けられる予防接種はありません。
推奨される予防接種
(1)成人
A型肝炎,B型肝炎,破傷風,(生活環境により腸チフスおよび狂犬病)。
(2)小児
DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合),MMR(麻疹=はしか・流行性耳下腺炎=おたふく風邪・風疹),ポリオ,BCG,A型肝炎,B型肝炎,Hib(インフルエンザ菌b型),肺炎球菌。
(外務省世界の医療事情引用:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/tunisie.html)
モロッコ旅行概算
日本の成田空港から一人旅をする場合の費用の概算をご紹介します。
往復の飛行機代124,000円~(2018年5月8日時点の諸費用・燃油込)
1日の観光費用概算(D1.000=約44円)
バックパーカー派
安宿:D8.000~14.000程度(352円~616円)
食費(屋台やローカル食堂):D20.000程度(880円)
交通観光費:D15.000程度(660円)
合計費用:D43.000~49.000 (1,892円~2,156円)
中級派
3つ星ホテル:D40.000程度(1,760円)
食費(ローカル食堂やレストラン):D30.000程度(1,320円)
交通観光費:D20.000程度(880円)
合計費用:D90.000(3,960円)
ラグジュアリー派
5つ星ホテル:D80.000~150.000程度(3,520~6,600円)
食費(高級レストラン):D80.000程度(3,520円)
交通観光費:D100.000程度(4,400円)
(4WDのチャーター料金約D280.000)
合計費用:D260.000~330.000(11,440円~14,520円)
また、日本円で1泊50,000円以上のスイートや豪華ホテルもあります。
羽田発3泊6日チュニスへの完全フリータイムツアーは約80,000円~。
〇チュニジア3000年の歴史
チュニジアは、1956年3月20日にフランスからチュニジア王国として独立しています。
紀元前10000年ごろには、石器時代の代表的な存在のカプサ文化が興りました。紀元前15世紀ごろフェニキアの勢力が地中海にまで達した後にチュニジアに進行。紀元前814年ごろフェキニアの女王ディドーの時代に、「カルト・ハダシュト(後のカルタゴ)」の街が建設され、ビュルサの丘を中心に繁栄しました。
カルタゴはギリシアと貿易拠点のシチリア島を巡る覇権を争い繰り返しほぼ全土を占領するも、ローマとのポエニ戦争で徹底的に破壊され紀元前146年ローマの属州になります。
677年にはイスラム帝国に支配されイスラム教に改宗。中世には海賊バルバロッサ兄弟がオスマン艦隊を率いて、ローマ教皇艦隊を破りオスマン帝国が地中海の覇権を握り、1574年にチュニジアも支配されました。
1869年に財政が破綻しイギリス・フランス・イタリアの管理下に。普仏戦争でフランスが負けイタリアがチュニジアに進出しますが、ベルリン会議でフランスの権利を認めさせ1881年にフランス保護領に。
独立と立憲君主制を求める民族運動が起きブルギバによる独立運動に発展するも、フランスの弾圧により独立は叶いませんでした。フランスは自国の内政悪化やインドシナ戦争などで、1954年に軍事や外交面を除く自治権をチュニジアに与えます。
1956年チュニジア王国として完全に独立。翌1957年7月に国王を退位させ、ブルギバを首相とした共和国を設立。チュニジアとモロッコが独立したことで、アフリカ諸国の独立への機運が高まりました。
〇チュニジアのおすすめ観光地は?
チュニジアの観光日数の目安は、カルタゴやローマなど遺跡観光は2日以上。サハラ砂漠は3日以上、チュニジアを一周するには7日以上必要です。ベストシーズンは、春と秋(2~3月・10~11月)。
世界遺産の街チュニス
チュニス
バブ・バール(フランス門)をくぐったメディナでは、金銀細工や土産物、香水の専門店が並ぶスークをはじめ、チュニス最高の聖地とされるグランドモスクやローマ時代のモザイクが必見のバルドー博物館観光を楽しめます。
新市街ではパリの裏路地にいるような、お洒落な観光を満喫できます。フランス通りの中央市場やハビブ・ブルギバ通りのオープンカフェで寛ぐのもおすすめです。
グランドモスク
バルドー博物館
世界遺産遺跡巡り
カルタゴ遺跡
紀元前6~前3世紀にフェキニア人によって造られた地中海最大の商業都市遺跡のカルタゴ遺跡や、ローマによるアフリカ属州時代のビザンチン化されたキリスト教会遺跡などがあるドゥッガ遺跡、ローマのコロッセオより保存状態が良好とされるエル・ジェム円形闘技場など世界遺産巡りもチュニジア観光の醍醐味です。
ドゥッガ遺跡
エルジェム円形闘技場
チュニジア随一の美しい街!シディ・ブ・サイド
白壁とチュニジアンブルーの扉や窓枠、ジャスミンやブーゲンビリアの花々が彩る、地中海らしい美しい町並みが魅力です。青い扉にある、魔除けを意味する「ファーティマの手」と呼ばれる飾りも必見です。
世界最古のカフェ「カフェ・ド・ナット」で、ミントティーを味わうのもお忘れなく。
ファティーマの手
世界遺産の中世の街並みスース
「サヘル地方の真珠」と称される世界遺産の街。古びた家々の美しいタイル装飾や高さ8mの城壁やグランドモスク、見張り塔の役目も果たしたリバトなども必見です。夏はビーチリゾートとして賑わいます。
多彩なサハラ砂漠観光
チュニジアの砂漠の美しさはアフリカ随一といわれており、アクティビティも豊富。色やサイズが異なる「サハラローズ(砂漠のバラ)」を採りに行ったり、四輪駆動のバギーや馬に乗って疾走したり、軽飛行機で空から見下ろす観光も楽しいですよ。ラクダライドで、サハラの夕日を見るのも醍醐味です。
サハラ砂漠がある南部には、スターウォーズのロケ地が点在しています。時間があればこちらもぜひ。
サハラローズ
豪華観光列車の旅
「レザー・ルージュ」に乗っての観光もしたいことのひとつ。メトラウイ駅を出発し、リン鉱石工場内や雄大な山岳地帯の渓谷などチュニジアの風光明媚な車窓風景を楽しみながら、セルジャで折り返しメトラウイ駅に戻る1時間半(32km)の旅。列車のヨーロピアンアンティーク調の内装もステキ!
チュニジアは世界第2位のタラソテラピー大国
フランス発祥のタラソテラピーは、海藻と海泥を使った水浴療法とマッサージを組み合わせたエステです。ジェルバ島には、世界各国からエステのためだけに訪れる人も多いとか。最低でも1週間のプログラムが組まれますが、日本人向けの半日プログラムもありますよ♪
ジェルバ島でもうひとつ体験したいのが、海賊船クルーズ。さまざまなパフォーマンスもあり、海賊気分を満喫できます。
ジェルバ島
海賊船クルーズ
〇チュニジアのアクセス
日本からの直行便は運行しておらず、ヨーロッパや中東、アジアでの乗り換えが必要です。成田空港や関西空港からエールフランス航空で、パリのシャルル・ド・ゴール空港まで行き、チュニスのカルタゴ国際空港へ行くのが便利です。所要時間は、12~18時間です。
〇まとめ
チュニジアのご紹介はいかがでしたでしょうか?
チュニジアの観光では、地中海らしい美しい街や世界最大の砂漠、優雅な宿泊など、非日常を満喫できます。古い歴史と美しい自然を相手に多彩な観光を楽しめるチュニジアの旅は、一生の思い出に残るはず。