2019年1月、日本に小さいけれど若くて熱意に溢れるブランドが生まれた。
マダガスカル産エッセンシャルオイルを取り扱う「Lémur(レムール)」だ。
日本ではあまり知られていないが、マダガスカルはエッセンシャルオイルの生産が非常に盛んな国。マダガスカルから、独自のルートで輸入したオイルを、日本でボトリング・ラベリング・パッケージングを行い販売している。
動植物の約8割がマダガスカルのみに生息する固有種であるという。特別な植物から作られたエッセンシャルオイルには、欧米の一流の名だたるスパやホテルから注文がくる。
このマダガスカル産のオイルを是非日本にも広めたい。そして、マダガスカルという国そのものにも関心を向けて貰えるようになれば。
エッセンシャルオイルで日本とマダガスカルの懸け橋に。
レムールの理念はただの経営の枠を大きく超えた、ロマンに溢れるものなのだ。
この記事の目次
Lémur(レムール)の意味
Lémurとはフランス語で「キツネザル」のこと。
マダガスカル固有の動物で、映画「マダガスカル」でのあのユニークで可愛い集団で知った人も多いのではないだろうか。
キツネザルはマダガスカルのユニークさ、強さ、そして美しさのシンボルでもある。
そのためブランドを象徴するのにぴったりな動物だと思い、この名前を選んだという
マダガスカルについて更に詳しく知りたい人はこの記事をチェック
運営会社 FORTES SOLI について
運営会社 FORTES SOLI はもともとフランス語圏アフリカに進出しようとしている企業に経営コンサルティングを行なっている会社だ。
2018年にある案件の下調べのためマダガスカルに訪れた際、この国の豊かな自然界の植物からできたエッセンシャルオイルが欧米を中心に実は大量に輸出されていることを知った。
ぜひ日本にも広めて欲しいと当時の政府関係者からも勧められたという。
エッセンシャルオイルとの出会いは偶然、といってもいいものだった。
興味が湧いたものの、そもそも本業としての取り扱いではなく、本当に売れるかわからなかったため、サンプルだけ日本に持って帰った。
日本帰国後、何名かのアロマセラピーのプロにサンプルを渡してヒヤリングを行った際、多くが絶賛。
実は日本国内で主に使用されているエッセンシャルオイルは、30種類程らしい。ほとんど業界はマンネリ化しているといってもいい状況に、チャンスを感じた。
2018年10月よりテストマーケティングを行い、確かな手応えを得て、2019年1月より本格的営業活動を開始した。
Lémur(レムール)の3つのプロモーション軸
①アフリカの伝統的な自然療法
マダガスカルを始め多くのアフリカの国は、病院や薬品に頼らず、自然の力を借りて病気を直す。
シャーマンを介してスピリチュアルな面もあれば、植物を使った医療も多く見られる。
特に独自の生態系をもつマダガスカルの地で、伝統的にシャーマンが使ってきた植物には驚くべき効果があるという。その植物が、フランス植民地の歴史を経てエッセンシャルオイルと融合した。
先進国諸国でも、最近は過度な医療行為に疑問を持つ人たちが増えてきている。本来の自然な方法を取り入れる動きは確かにあり、エッセンシャルオイルもその一つの療法となっている。
ヨーロッパではエッセンシャルオイルが医薬品として、薬局で売られるようになり、風邪のひき始めなど軽い症状の場合お医者さんも進めるようになっているという。
残念ながら、日本ではエッセンシャルオイルは医療手段としての認可はない。オイルはあくまで「雑貨」扱いでしか販売は出来ないが、その事情や実際の効果を知っている人々の間では大いに注目を集めている。
②ラグジュアリー感
エッセンシャルオイルを医療手段としてプロモーションは出来なくても、マダガスカルの植物の香りは格別でとてもパワフル。
シャネルの香水やフォーシーズンホテルのスパ等、世界のラグジュアリーブランドや高級スパはマダガスカルの精油や植物を使って商品化しているのをご存知だろうか。
日本では「アフリカ」と言えば、貧しいイメージがどうしても思い浮かぶ傾向にあるが、実は多くのハイクオリティプロダクトや材料が存在する。
マダガスカルのエッセンシャルオイルはその一つの例で、普段アフリカに関心のない方々に最高な品質の物を手にすることによりそのイメージの改善に努めていく。
③CSR(企業の社会的責任)
マダガスカルは発展途上国で、森林の破壊や貧困問題にまだ苦しめられている。
エッセンシャルオイルも植物からとれるもの。植物を使って商品を売っているからこそ、その破壊を止めるべきだと、Lémur(レムール)は現地のNPOと手を組み、利益の一部を還付し植林をしている。それは原材料として使用する木の数よりも多い。
また、NPOを通じてヨーロッパ各地から畑運営やオイル生成のプロフェッショナルを派遣。継続的かつ自立した生産を現地で行えるよう、指導も行っている。
商品紹介(マダガスカル固有植物)
数あるレムールのエッセンシャルオイルの中でも、特にマダガスカルの固有植物が原材料のエッセンシャルオイルをピックアップして、ご紹介。
SARO サロ
個性的でトニックなオイル!マダガスカルの兵士達がかつて勝利した際にハーブティーとして飲まれていた植物
香りの特徴:
爽快感と甘さのある香り
香りの効能:
リラックス効果で緊張を和らげ、呼吸を深くすることで疲労回復効果
ストーリー:
マダガスカル語で「悪を遠ざけるもの」を意味し、古来より魔法を解く(=病気を治す)ために用いられてきた。ヨーロッパでは、その高いアンチエイジング効果から、「最強のエッセンシャルオイル」として著名人にも愛用されている。
RAVINTSARA ラヴィンサラ
マダガスカルの伝統医療として愛用され、現地で抗ウイルス効果抜群と言われる精油
香りの特徴:
ユーカリのような爽やかさと清涼感
香りの効能:
心をアクティブにしたり風邪やインフルエンザ予防に
ストーリー:
マダガスカル語で 「よい葉」という意味を持つ。日本から伝来したクスノキだが、マダガスカルの環境に適応し、独自の進化を遂げた。
現地では一般的な医療用植物として利用され、現在ではパリの一流SPAやホテルでも用いられている。数年前からヨーロッパ全域で流行、多くのメディアで取り上げられているメジャーなオイルになっている。
KATAFRAY カタフレイ
アロマテラピー界の新星、正体がまだ知られていないミステリアスな木。ヨーロッパで大ブーム!パワフルでストレートな野生の香り!
香りの特徴:
ウッディーで森の中を歩いているような、ハーブに似たどこか懐かしみを覚える香り
香りの効能:
心を落ち着かせ、「今」に集中したい時に効果を発揮する。また、疲労回復や頭痛、喉の違和感にも効果的
ストーリー:
カタフレイの木は非常に丈夫で、昔から王族のお墓や船を作るためにマダガスカルで愛用されてきた植物。エッセンシャルオイルも、医療手段として現地では一般的に使われている。
日本とマダガスカルの懸け橋に
Lémur(レムール)はマダガスカルの文化的豊かさ、国民の優しさと誇り、壮大な景観、他にはない独自の職人技、先祖から伝わる知恵の深さ…こういった素晴らしい特色の全てが、新たなビジネスをマダガスカルで始めた理由だと語る。
現地で植物由来の伝統薬の効力と質の高さを知り、この土地の植物から抽出したエッセンシャルオイルを輸入することが、理想的な出発点となると確信している。
若くてまだまだ小さな事業ではあるが、伝統的な知恵と世界的に認められる高品質な製品とが合わさったエッセンシャルオイルを日本で販売をすることにより、アフリカとの架け橋になれる。
今後は商品のラインを増やし、横展開して他のラグジュアリーグッズを販売することによって、より多くの人にアフリカの魅力を「生」で感じてもらい、日本とアフリカの絆を深めていきたいと計画中!
これから、ますます注目を集める企業へと成長していくことだろう。
Lémur(レムール)購入方法
オンラインストア
自社オンラインストア:https://lemur.co.jp/
取り扱い実店舗
渋谷のフラワーショップ「poco kanon」
◆住所: 東京都渋谷区神山町42-2
◆電話: 03-6407-0904
アロマサロン 「Sapin」
◆住所: 東京都中野区中野2丁目28−3 川原ビル2F
◆電話:03-5385-3350