株式会社Asante, AFRIKA ROSE取締役&フラワーデザイナー田中秀行氏そしてAll About Africa管理人にして、法人化したTokyo Africa Collectionで取締役も務める稲川雅也。
8月18日(日)に対談イベントも控えているお2人、イベント前に田中さんがAAAのインタビューに応じてくださいました!
対談イベント詳細についてはこちら☟
アフリカローズと言えば、ケニアから輸入されてくる大輪の色鮮やかな美しい「バラ」達。
しかし美しすぎるが故に、特別感が強く日常にさりげなく取り入れることが難しいと思っていませんか?
そんなバラ達を、もっと身近なものにしようと田中さんが始めたのが「ローズアンバサダー」
実は、マサヤもその「アンバサダー」の一員だったりします。
「ローズアンバサダー」としてバラが似合う男たちの熱き話、ここにスタートです!
大学卒業後、約10年間金融業界に従事。在職中に、渡仏。フランス政府公認フラワーアレンジメントスクールにて基礎を学び、フレンチスタイルを取り入れた独自のデザインを築く。ジョエルロブション・パークハイアット上海・ヒルトンTOKYO・レクサス・他パーティー装花・ウェディング装花などを手がける。
2人の対談のファシリテーターを務めるは、Korinです。
バラってハードルが高いよね。
「最初にマサヤに聞きたいんだけど、バラを女性にプレゼントするってどういうイメージ?」
「プロポーズするときに渡すものっていうイメージがすごく強いですね。だから、その時が来るまではバラを買うことって人生でないんだろうなって思ってました。母の日にカーネーションとか、小さな花を買ったことはあったけど、”一輪のバラ”をあえて買うって想像もつかなかった。
でも、アフリカローズのことを知って、秀さんと仲良くさせてもらっている中で、もっと身近なプレゼントとしてバラを使ってもいいんだなっていうマインドに変わってきた。
だから、普通に友達にプレゼントしたこともあります、バラ。それでもまだ、自分がアフリカに関わってて、アフリカローズが好きになったから出来ることで、一般的にはまだまだそのあたりのハードルって高いのかなって思います。」
「そうなんだよね。だからそういう男性にとっての”バラに対する意識”っていうのを楽しく変えていけたらいいな、っていう思いがあって始めたのが”ローズアンバサダー”」
ローズアンバサダーとは
バラは愛の象徴と言われてますが、 日本では恋人に送るものと思われています。でも“愛”は、本来もっと大きな概念だと思うのです。それは一言でいうならば「幸せになってほしい」と願うこと。そして「幸せをわけあいたい」と思うこと。恋人はもちろん、夫婦も、友人も、尊敬する恩師も、面倒をみている後輩にも愛は存在します。幸せを願う気持ちがあります。
本当の愛を知っている格好いい大人の男、ローズアンバサダーたちは、 その気持ちを、バラを通じて目に見えるようにし、 世の中に気づかせていく。世界に愛を拡張していく、それが「ローズアンバサダー」です。
「日本人男性の”バラをプレゼントする”っていうことに対する、抵抗感をどう和らげていくかがスタートなんですね。」
「そのなかで秀さんがよく言ってる『理由があるとやっぱり渡しやすいよね』っていうところの話を詳しく聞きたいです。」
「バラをね、男性が気軽に送れる文化っていうのをどう広めていくか、男性が楽しめるようになるにはどうすればいいんだろうって考えた時に、じゃぁ『何が障害になっているのか?』っていうのを聞いてみたことがあるの。
そしたら、20代は『ただ単に恥ずかしい』っていう思いがつよくて、30代になると『バラが持つ意味の重さを認識している分、(渡す相手に)変に捉えられたら嫌だ』って。40代、50代になるとバラを渡すことは『(奥さんとかに)やましいことがあった償いみたいな感じで受け取られるのが嫌』っていう意見だった。」
「哀しい・・・。」
ローズアンバサダーを「言い訳」に使えばいい。
「そうそう(笑)。花を渡すと女性がとても喜ぶって経験として知っている男性たちは、そういうことを気にせず送れるけど、まだ送ったことがない人とか、これからチャレンジしようと思っている人は、そういうふうに考えていることが多くて。だから、そのイメージの解消から始めた方がいいんだなってことがわかって。
だから”ローズアンバサダー”っていう制度を作ることで、誰かにバラをプレゼントするときに『実は俺ローズアンバサダーなんだよ』っていうことを一つの言い訳じゃないけど、話題にしてもらえたらいいなっていう思いがある。
「なるほど。ローズアンバサダーを花を渡す言い訳にするって発想なんかいいですね。」
「あとは、これがアフリカのバラだっていうこと。『これ、アフリカのバラなんだって。珍しいから買ってみた』っていうように、いろんな言い訳を用意してあげると、そこの抵抗感がなくなるってこともわかった。
あとはこれをどんどん広めていくためには、たくさん仲間が必要。花屋にマサヤ自身がいくことを想像してみて欲しいんだけど、花屋って友達といくことってなくて、基本的には1人で行くと思う。
そこで、彼女や、母の日とかのプレゼントとして花を買う。だから、そもそも花を買うっていう体験を共有することってないし、だから他の人がどうしているのかって知れないじゃない。
だから、花を買う経験を皆で共有する場所があれば、”花をプレゼントする男性ってこんなにいるんだ”って知るきっかけにもなるし、”こういうときにあげたら喜ばれた”みたいな体験を知る機会って、自分だけが花をあげているわけじゃないっていう安心感にもつながると思う。」
「なるほど!お花屋さんに行くっていう、普段なかなか可視化されない体験をシェアしあえる場を設けて、たくさん仲間をつくって、ハードルをどんどん下げていこうっていうプロジェクトなんですね!」
「確かに、自分自身もバラを渡す時に『自分がアフリカに関する活動をしているから、このアフリカでとれたバラをプレゼントするね』ってことがいえた。まさにそういうことですね、渡す時の不安を取り除いてあげること。」
※記事は次のページへ続きます。