大学在学中アフリカについて専攻し、タンザニア・ルワンダ・モロッコへの渡航履歴を持つ吉川ますずさん。
インターンや旅行を通して気付き学んだこと、そしてそれらを自分の人生にどう昇華させていくのかを綴る、新連載です!進路に悩む高校生・大学生必見です!
一番好きな景色 Zanzibar
今日みたいな真っ青な空を見ると、タンザニアで見た空を思い出します!
私は今まで見た景色の中で、Zanzibarの海が一番好きです!!
私が初めてアフリカに上陸した土地がタンザニアのZanzibarでした。
Zanzibarは「アフリカの楽園」とも言われており、私が滞在していたstone townでは、海も街もどこを見てもほんとーーに綺麗で、ずっといたくなるような場所です!!
渡航前、部活の同期からは、「生きて帰ってくるんだよ!」とお守りまで渡してくれたり(本当にありがたいです)、「ますずとの最後の写真」などと言って送り出されました。
アフリカといったら、やっぱりそういうイメージですよね。笑
私は実際に渡航してみて、イメージ通りのアフリカと、イメージとは全く異なるアフリカの両方があったかなと思います。
インターン先のオーナーに空港でお会いした時、「初めてのアフリカどう?」と聞かれて、思わず黙ってしまったことを覚えています笑
ザンジバルの空港は、自分が今まで知っていた「空港」ではなく、小さくて黒い場所だったからです。
ある意味予想通りかもしれません笑
人々がとてもフレンドリーだったり、大音量で音楽を流したり、シャワーはお湯が出なかったり、兄弟が沢山いたり、ハエとの共生だったり。
などなど、机上で学んで連想していたアフリカも確かにそこには存在していました。
自分以外は現地人!苦悩の連続
TanzaniaのZanzibarでは、日本食レストランMASAで1ヶ月間インターンさせて頂きました。
このレストランは、現地の雇用を促進することを目的とし、いずれは彼らが自分でビジネスができるようにと、日本人オーナーが経営されています。
私はここで、「現地従業員の接客改善」に取り組むことになしました。もともと学生時代はホテルやクリニックの受付でアルバイトをしており、接遇に関する資格を持っていたためです。
と言っても、まず何から手をつけていいのか分からず、最初は現地従業員と一緒に働いてみることになりました。
私が1日目に働いてみて、本当に小さなことですが、
- SNSでの口コミを増やすために置いてあるフライヤーが目に止まりにくい
→食事が出てくるまでに見れるように席に置く - ナプキンのたたみ方がテーブルによって異なる
→統一する
ということを提案しました。
他にも様々な意見を出しましたが、「ますずの意見は間違っている」と現地人スタッフにはっきり否定されました…。
途中から、「なんで私の意見を受け入れてくれないんだろう…」とふてくされてしまいました。
職場に行くとみんなスワヒリ語で話していて自分には全くわからないし、やっぱり日本という豊かな国から来る学生のことをよく思っていないのかなと考えたり…ほとんどが自分より年上で就業年数も長く、「自分以外は全員現地人スタッフ!」という環境はなかなか辛いことでした。
アフリカンスタイルとは…
そんな中、インターン先のオーナーに「スタッフとの関係性はどうなの?信頼関係はちゃんと築けている?」と言われて、すごく悔しかったのを覚えています。それは、今までの経験(部活や学生生活など)を通して、すでに自分が大切だと知っていることだったからです。
それができていなかったのは本当に悔しいし、文句ばかり言っていないで、もっと現地スタッフと向き合うべきだったと反省しました。「大切なことは日本でもアフリカでも変わらない」と改めて感じさせられます。
スワヒリ語を勉強してみたり、オフの日も職場に顔を出してみたり、仕事の後もスタッフと一緒に出かけたり、食べるものもなるべく同じにしました。苦手なスタッフほどよく絡みに行くようにしてみました。いつも否定されてばかりでしたが、ちゃんと理由を聞いてみることにしました。
ある日、私が初日に提案したフライヤーとナプキンの件はなぜダメなの?と訊ねました。
すると、現地のマネージャーは、フライヤーを席に置かれたらお客様がプレッシャーを感じてしまう。それに、「統一すること」じゃなくて「個性を出すこと」がアフリカスタイルだよ!!と言われました。
今思うと、私の意見は確かにすごく日本人的だったかもしれないと思います笑
そして、もともとは有名ホテルでバーテンダーをしていたという現地人マネージャーは、新鮮なライムと蜂蜜を使った冷たくて美味しいカクテルを作ってくれました…!!!
心の繋がり
タンザニア滞在中につけていた日記を見みると、「アフリカにもすごい人が、尊敬できる人が沢山いた」、「アフリカの専門卒でももっと自分より優秀な人がいる」と書いてあります。
書きながら、「あ~自分は、尊敬できるような優秀な人は、アフリカにはいないと思っていたんだ…」と思いました。無意識のうちに、そう考えてしまっていた自分に本当にがっがりしました。
このレストランで接客の課題に取り組むことになった時、想像では、「アフリカの接客って結構適当そう…」と思っていました。でも結果的には、接客を改善するつもりで行った自分が、逆に教えられることになりました。全く今までの経験が生かせていなかったし、現地スタッフに指導されて悔しかったのも事実です。
そして、「やっぱり貧困と言われるアフリカを下に見ていたのでは?」と感じさせられました。
これは、私の今までの「アフリカへのイメージ」も「自分自身の考え」も覆す大きな出来事でした。
そして、やはりフェイストゥフェイスの関わりでしか分からない世界があると感じました。
距離的な意味でも、気持ちの面でも、「繋がろうとすること」は自分にとっては大事なことだと改めて振り返ります。
真正面から向き合ってくれて、常に的確なアドバイスをしてくださったオーナーや、物事をはっきり言うけれど優しさに溢れている現地スタッフには本当に感謝です!!
最後に、私が「繋がること」で初めて知ったアフリカの素晴らしさをご紹介します。
- なんでもシェアハピ!
- 日本人の舌に合う美味しい食べ物が沢山ある!(特にザンジバルピザがオススメ)
- ポレポレの文化(ゆっくりまったり)
- すれ違う人がみんな挨拶してくれる!
- 夕方になると人々が海に飛び込んで遊んでいる!
もしアフリカに行ったことがあれば、「アフリカで何を感じましたか??」
まだ行ったことがなければあなたの「アフリカのイメージ」はどんなものですか?
次に繋がる!!