「インド洋の貴婦人」と称されるモーリシャスは、天国のモデルとなったといわれるほど美しい島国です。白砂のラグーンに囲まれたこの地は、ヨーロピアンセレブ御用達のリゾートとなっています。言葉を失うほどの絶景や歴史が彩る文化など、ここに来れば多くの人が憧れる理由が分かるはず。
〇モーリシャスってこんな国
インド洋のマスカレン諸島に位置し、ポートルイスを首都に持つ共和国です。マダガスカルから東に約900mにある、面積は2,040平方kmで東京とほぼ同じくらいの大きさです。美しい海や世界遺産の山、動物たちとの触れ合いはもちろん、クオリティの高いホテルに泊まる豪華なホテルライフも魅力です。クセス
〇モーリシャスの基本情報
(外務省ホームページ参考http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mauritius/data.html)
・パスポートやビザについて
- 査証、出入国審査等
(手続きや規則に関する最新の情報についてはモーリシャス当局,在オーストラリア・モーリシャス高等弁務官事務所(日本を兼轄),在京モーリシャス名誉領事館(http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa.html#40 )等に確認してください。)
1.査証
観光目的等で90日以内の短期滞在であれば不要です。
2.出入国審査
パスポート,帰路航空券,滞在ホテル等の予約確認書等の提示を求められます。なお,入国にはパスポートの残存期間が6か月以上必要です。
3.外貨申告
モーリシャス貨500,000ルピー以上、もしくは同額相等の外貨、小切手については、持込み・持ち出しともに申告が必要です。
4.通関
免税での持込みは,タバコ250グラム,スピリッツ1リットル,ワイン又はビール2リットルまでです。
(引用:外務省ホームページ2018年5月17日閲覧http://www.tunisia.or.jp/visa/visajp.html)
・注射について
入国時に必須の予防接種はありません。
イエローカード(黄熱予防接種証明書)は入国時には求められませんが,経由地で必要となることがあります。経由地の情報も確認してください。成人・学童児はA型肝炎,B型肝炎,破傷風の予防接種を受けてくることをすすめます。乳幼児は日本での定期予防接種及び任意接種を済ませることをおすすめします。
(引用:外務省ホームページ2018年5月17日閲覧http://www.tunisia.or.jp/visa/visajp.html)
・モーリシャス旅行概算
成田空港から一人旅をする場合の費用の概算をご紹介します。
往復の飛行機代約20万円~(2018年5月17日時点の諸費用・燃油込)
(おすすめするエミレーツ航空でのドバイ経由で計算しています。)
モーリシャスのホテルは、宿泊費にアクティビティと朝食と夕食が含まれる、ハーフボードスタイルが一般的です。
【宿泊費】
バックパーカー派
安宿: 821 ~3,078 MUR程度(2,463~9,234円)
中級派
3つ星ホテル:4,100 MUR程度(12,300円)
ラグジュアリー派
5つ星ホテル:11,205MUR程度(33,615円)
高級リゾートは、日本円で1泊8万円~10万円くらいです。
【食事】
マクドナルド:200 MUR(600円)
中級レストラン:300MUR(900円)
高級レストラン:800 ~2000 MUR(2,400~6,000円)
カプチーノ:55 MUR(165円)
【交通費】
タクシー(1時間):300 MUR(900円)
1日の観光費用概算(MUR1.000=約3円)
(hikersbayHP参考http://hikersbay.com/prices/mauritius?lang=ja#price-faq-hotels)
成田発4泊7日のツアーは、約20万円~。
〇三国に翻弄されたモーリシャスの歴史
モーリシャスは、1968年にイギリス連邦内の独立国となっています。
10世紀以前にアラブ人航海者に発見されていました。無人島だったこの地に、1510年にポルトガル人が上陸を始めました。1598年にオランダ人が島を占領し、1638年からインド航路の物資の補給地として利用しており1710年まで統治。オランダ統治中に、絶滅種のドードー鳥が発見されたとか。
その後はフランス東インド会社が占領し、「イル・デ・フランス(フランス島)」と呼ばれました。1721年から移住が始まり、とうきび栽培の労働奴隷としてアフリカ人が連れて来られています。彼らの祖国への思いから、伝統音楽&舞踏の「セガ」が誕生しました。1767年以降はフランス政府に支配されています。
1810年にはイギリスが占領し、1814年のパリ条約で正式に領有となりました。1968年には、イギリス連邦の一部として独立するも、クレオール人とイスラム教徒が対立衝突し、モーリシャス闘争運動へ。立憲君主制でしたが、1992年に共和制へと移行し民主的な政治が行われるようになりました。19~20世紀にかけては、単純労働者としてインドや中国の人が移民してきました。現在もインド系の人が、人口の約68%を占めています。
〇モーリシャスのおすすめ観光地は?
旅行日数の目安は7日間。小さな島国ですが、3泊は確保したいもの。モーリシャスは常夏のため、1年中観光に適しています。11~4月がベストシーズンです。真夏にあたる、11~3月はUV対策を厳重に!
・世界遺産もある首都のポートルイス
フランス統治時代に海軍基地として造られた、ヨーロッパの香り漂うインド洋に面した地です。「コーダンウォーターフロント」に出かけて、センスのいいワンピース探しのショッピングを楽しむのも◎。中央マーケットでの、お土産探しやローカルの生活に触れるのもおすすめです。ユネスコに登録された「アブラヴァシ・ガード」では、アフリカ人奴隷解放後に連れてこられたインド人の歴史を垣間見られます。
コーダンウォーターフロント
アブラヴァシ・ガード
・モーリシャスで一番美しい街キュールピップ
モーリシャス中央部の高原地帯にある、高級ホテルが数多くある地です。クレオール様式の建物やフェニックスというビール工場&吹きガラス工房を見学するのも◎。大自然が作りだした「クレータートゥル・オ・セルフ」の見学や、フローレアルというアウトレットモールでショッピングも楽しめます。
クレータートゥル・オ・セルフ
・イル・オ・セルフの美しい海を満喫
東部は何もしない贅沢を楽しめます。モーリシャスが世界に誇る美しいビーチは必見。引き潮になると2つの島の間に堆積した白砂で作られる、扇形の砂州の奇観は見物です。また、周囲の美しいサンゴもステキ!マリンスポーツも豊富に揃っているので、モーリシャスの海を遊び尽くせます。
・美しい海と動物とのふれあい!フリッカン・フラック
オランダ語で「自由で平らな土地」という意味を持つ地。4kmに渡って白砂の美しいビーチが続いています。「ウォーク・ウィズ・ライオン」という、日本では考えられないライオンと触れ合えるアクティビティを始め、動物に関する観光を満喫できる、ガゼラ・ワールド・オブ・アドベンチャーは訪れる価値あり。
ウォーク・ウィズ・ライオン
・感動の渓谷美!ブラック・リバー渓谷国立公園
モーリシャス唯一の渓谷美を堪能できる地。「モーリシャスのグランドキャニオン」と呼ばれており、ブラック・リバー峡谷展望台から見る、川の流れが長い年月をかけて作りだした自然の造形は感動もの。落差100mの迫力あるシャマレルの滝など、ワイルドなモーリシャスに出会えます。
モーリシャス屈指の観光スポットといわれる、火山から噴き出した鉱物でできた、不思議な景観「シャマレル・七色の大地」もここにあります。絵具を混ぜたような地上のグラデーションはココでしか見られません!
シャマレル・七色の大地
・モーリシャスの美景観を空から!ヘリコプターツアー
モーリシャスの美しさを空から体験するのも醍醐味。果てしなく続く砂糖キビ畑や渓谷、世界遺産のルモーン山などを1時間で巡る空の旅。海の中に吸い込まれるように流れ落ちる「幻の滝」は絶景ですよ♪空からの景色は、トム・ソーヤの冒険の著者マーク・トウェインが、「神はモーリシャスというパラダイスを創り、それを真似て天国を創った。」といった意味が分かるはず。
幻の滝
・モーリシャス観光はホテル選びも大切
モーリシャスは、泊まるホテルによって観光方法がガラッと変わります。高級ホテルでは夜にジャズやロックの演奏がされ、週に1~2回名物のセガ・ダンスも行われます。高級レストランやスパも体験するといいでしょう。
ホテルレストランには、フランスで賞を獲得した敏腕シェフのお店や水上レストランもあるので、ぜひ、おしゃれをして出かけてみてください。
〇モーリシャスへのアクセス
先ほども少し触れましたが、エミレーツ航空に乗り、毎日モーリシャスへ飛ぶ便があるドバイ経由で行くのが便利です。日本からドバイまで約11時間。ドバイからモーリシャスまでが6時間くらいです。時間に余裕がある旅なら、ドバイ観光も楽しんでみては。
〇まとめ
最近は、新婚旅行で訪れるカップルにも人気のリゾートとなっています。美しい海やラグジュアリーなホテルに泊まって、モーリシャスのリゾートバカンスを存分に満喫してくださいね。