二人から見たアフリカの魅力
「改めてさ、アフリカの魅力ってなんなんだろうね。だって絶景とか大自然とかってほかの国にもあるわけじゃない?私も今まで40か国くらいいって色んな素晴らしい景色だってみてきた。それなのに、数週間いっただけのアフリカのことをずーーーーと思い続けてる。こんなことって初めてなんだよね。」
「全然答えはないんですけど、こないだ撮影でモンゴルに降り立ったときに、久しぶりにその感覚があったんですよね、初めて自分がケニアの地を踏んだ時のドキドキ感、みたいなのを久しぶりに感じた。高揚感みたいな。中国に行ったときにはなかったものが。」
「だからさ、やっぱ未知ってところじゃない?私がアフリカに一番興味をそそられるのは自分で開拓していける感なんだよね。54ヶ国って全然知られてないから、すべてにおいてパイオニアになれる。どの部分を切り取ってもそうで。 ギオン君もアフリカジーンズのパイオニアなわけじゃん。」
「そういう意味ではオンリーワンになりたいっていう気持ちなの?」
「いや、違う。とにかく開拓したい。コロンブスみたいな感じ。(よく知らないけど)」
「あーーー!わかる、わかる。それこそ自分のプロジェクトにも書いているんですけど、小学生の時に初めて大航海時代のことを知って、心が震えたあの感覚が旅につながってるっていうくだりがあるんですけど、それこそまだ知られていない場所を自分の足で切り開く、っていう感覚がたまらない。」
「だってさおかしくない?ここまで情報が蔓延している2019年においてここまで未知な大陸ってある?みたいな。全然まだまだ知られてないから。だからモンゴルもそういう未開の地に足を踏み入れているっていう感覚があるんだと思う。 あとやっぱり、孤独ってゾクゾクするタイプだから。」
「わかるな、私もそいういうのゾクゾクする。 海外で色んな人種の人と電車とかに乗ってて、このなかで日本人は私だけだって思ったら、なんか突然強烈なアイデンティティが湧きだして、その感覚にぞくぞくする。」
「旅人ってその感覚知ってて求めていく人って多い気がする。」
「何が起こるかわからない環境にあえて身を置いておきたい、みたいなね。笑」
「わかるなー。わかるわかる。」
「そういう意味ではそういう刺激に溢れているのかな、アフリカって。」
「それでいうと『なんでアフリカ好きなんですか』ってそれこそ死ぬほど聞かれる、こういう活動していると。イベントとかで聞かれる度に今までは答えを用意してたのね。『人が温かいから』とか『気候が好き』とか。 でもある人が、なんで好きかわからないからいつまででも追い求めたくなるって言ってて。そういう意味ではまさしく自分は未知なアフリカが好き。だから、好きな理由なんて本当はなくていいんだよなって、思うようになってる。」
「ずっと追いかけられることって少ないもんね、ある程度歳いくと、、。」
二人の描く夢
「あえてさ、二人の今後の夢とかってある?まだ若いじゃん二人とも24歳だし。今後の展望をきいてみましょうかね。」
「夢とかはないっすね(断言)」
「1年後とか考えずにとにかく今目の前にあることをって感じ?」
「っていうか、最終的には僕フィンランドに移住したいんですよ。」
「あるじゃん、夢!笑」
「夢っていうか、以前行ったときにそれこそ理由もなくあ、ここで暮らしたいなって思って。」
「アフリカじゃないんすね(笑)私もよく『いつアフリカに移住するんですか』って聞かれるけど、アフリカに移住しちゃうと日本へのアプローチがすごく大変になる。受け手側にとってもアフリカに住んでいる遠い人っていう心理的な距離も生まれちゃう。 だから、あくまでも日本に身を置いて発信を続ける人でありたい。」
「マサヤ君の夢は?」
「夢と言うならやっぱりアフリカ54ヶ国は全部回ってみたいよね。20代で全部行けると思う。物理的に可能なとこは。」
理想のおじさん
「逆に将来こうはなりたくない、みたいなのはあるの?」
「うーん、具体的にはないけどダサくはなりたくないし、かっこよく歳はとりたい。」
「かっこいい歳のとりかたってどんなイメージ?」
「しゃべらなくなった方がいいかな、って。どんどん口数が減っていってビジュアルだけに厚みがある人。」
「職人じゃん(笑) 私はおっさんになっても相変わらずめっちゃしゃべりそうです、、。」
「マサヤくんはどんなおじさんになりたいの?」
「自分は若手を金銭的にも応援できる人になりたい。というのも今回アフリカ縦断中のルワンダ滞在時に日本人宿のキセキが3週間寝食を提供してくれたんだよねスポンサーとして。その期間でかなり余裕が出来て動画制作という新しいことに取り組めた。そういうきっかけがあれば、動けるようになる若い人たちって絶対いるから、そういう人たちの力になりたいな。」
ルワンダの日本宿キセキ☟
「あと、人生結構イージーよっていう大人になりたい。人生甘くないよっていうオトナばかりに会ってきたから、『人生?あ、意外と楽勝よ』ってそんな大したことないよって言える大人になりたい。」
「それいい!それいい!」
何を頑張るべきか
「でも外からみたら今ぎおんさんがやってることって超ハードに見えますよ。 ただそれが一番やるべきところで、つまり、他人からはハードに見えるけど、自分ではハードじゃないことを突き詰めた方が良いんだよね。それがいわゆる好きなことであり、自分が頭一つ抜けれる場所でもある。」
「いくらやっても苦にならないっていうやつだね。」
「適材適所ですね。」
「そういえば、教育には入っていきたいですね。もともとが学校の先生なりたくて、大学の教職も途中までは取ってて。でも、別に先生にならなくても教育に携わることは出来るし。10月に高校で、話をさせてもらえることになってて、そういう活動も増やしていければいいなとは思ってます。」
「じゃぁあれだね、夢っていうよりもやってみたいことはたくさんあるって感じすね。」
「やってみたいことはめちゃくちゃありますね。」
「夢とやりたいことって本来イコールでいいじゃん、とも思うけどね。 夢っていうとさ、叶いそうにない遠いところを目指すみたいなイメージがあるけどさ、それも結局はやりたいことじゃんっていう。」
「そういう意味では夢が無限にありますね(笑)」
「やりたいことが無限にある2人だね。」
「一生が一度じゃ足りないですね。」
「足りないね。全然足りてないね。(しみじみ)」
「最後に告知があれば。」
「ないです。」
「ないんかい。」
「お後がよろしいようで(笑)という冗談はさておき、この対談時にはリリースされていなかったジャーニーアーマーのホームページが出来ています。相も変わらず最強にカッコいいヴィジュアル満載のホームページには、クラファンで熱狂的支持を得ていた、世界で一番歩きにくいデニムも販売されています!数量限定なのでお早めに!
」
最後の最後に、この大ボリュームでお送りしてきたマサヤ×ぎおんの対談記事、そこにとんでもなくクールなアイキャッチを毎回作って、私達を大興奮の渦に落とし込んでくれた天才クリエーターは、この彼です!
都内の大学へ進学し、大学卒業後は大手商社に入社。約1年で退職し、フリーランスの映像クリエイターとして活動を始める。GHION DENIMの映像制作に加えて、岡山県や広島県を中心に世界レベルのアパレルブランド、産地職人の映像を制作する。
https://www.robertleevisual.com/