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スワヒリ語の名詞クラスって何?
もっとスワヒリ語を知ろう!!
全ての名詞はクラスに分類される!?
1クラス(m-/mw-:単数形)・2クラス(wa-:複数形)
1クラス( m/mw- : 単数) | 2クラス( wa- : 複数) | 意味 |
mtoto | watoto | 子ども |
mwalimu | walimu | 先生 |
mwanafunzi | wanafunzi | 生徒 |
mswahili | waswahili | スワヒリ人 |
mjapani | wajapani | 日本人 |
3クラス ( m-/mw- :単数形)・4クラス ( mi- :複数形)
3クラス( m-/mw- : 単数) | 4クラス( mi- : 複数) | 意味 |
mkate | mikate | パン |
mti | miti | 木 |
mji | miji | 町 |
mkeka | mikeka | ゴザ |
msikiti | misikiti | モスク |
表からわかる通り、このクラスに属する名詞をひとくくりにすることはできませんが、自然に関する名詞が多いと言われています。
5クラス ( ji-/ ∅:単数形)・6クラス ( ma-:複数形)
5クラス( ji-/ ∅ : 単数) | 6クラス( ma- : 複数) | 意味 |
jiwe | mawe | 石 |
jicho | macho | 目 |
gazeti | magazeti | 新聞 |
yai | mayai | 卵 |
- | maziwa | ミルク |
- | maji | 水 |
例
➡ mwanafunzi = 1クラス(単数形)
walimu = 2クラス(複数形)・Nilinunua mayai mawili na mkate mmoja. (私は卵2つとパンを1つ買いました。)
➡ mayai = 6クラス(複数形)
mkate = 3クラス(単数形)
第19回はこれで終わりです。みなさん、ここまで見てくれて、Asanteni sana! どうもありがとうございました!
次回はスワヒリ語の時制について学習します。
それでは Kwa herini! さようなら!

「名詞クラス」は、スワヒリ語文法の中で、重要な特徴の一つです。スワヒリ語の名詞は、語頭の「接頭辞」の形によって、いくつかのクラスに分かれています。たとえば、kijiko「スプーン」や kikombe「コップ」は、ki- で始まっているから「ki クラス」の名詞、というわけです。(スワヒリ語学では、名詞クラスに番号をつけて呼ぶので、ki クラスは、7クラスとも呼ばれます。)
ki クラスの名詞の複数形は vi クラス(8クラス)になります。vijiko「スプーンpl.」や vikombe「コップpl.」のように。
「子ども」とか、「日本人」とか、「人」を表す名詞は、だいたい m- で始まっていて、その複数形は wa- になります。だから、mtoto 「子ども」(1クラス)、watoto「子どもたち」(2クラス)となるし、Mjapani「日本人」、Wajapani 「日本人たち」ということになります。
「名詞クラス」は、名詞が、語頭の接頭辞によって、いくつかのグループに分かれることですが、「名詞クラス」の重要さは、その名詞を修飾する単語、たとえば形容詞とか指示詞とかも、形を変えてしまうというところにあります。
たとえば、「コップ」のkikombe は7クラスで、ki- が接頭辞ですね。そうすると、7クラスの名詞を修飾する形容詞にも、この ki- がつきます。「良い」という形容詞は -zuri ですが、「良いコップ」と言いたい時は、kikombe kizuri となります。
じゃ、「良い子ども」(mtoto)は?
そうです、mtoto mzuri となりますね。
「良い子どもたち」(watoto)は?
Ndiyo! (Yes!) watoto wazuri ですね。
「この」という指示詞も、クラスによって形を変えます。
「このコップ」は、kikombe hiki.
「この子ども」は、mtoto huyu.
「この子どもたち」は、watoto hawa.
指示詞の場合は、形容詞ほど簡単ではないですね。
hiki とか huyu とか、どうなってるの? これ、全部、覚えるしかないの?
はい、そうです。
でも、まぁ、あんまり面倒くさいなら、9クラスの「これ」、hiiを代表させて、全部hii ですませちゃう、っていうのもありですが。
ちょっと、ネィティヴには、変に聞こえるけどね。日本語で例えれば、
「1冊の本」、「2台の車」、「3本の鉛筆」、「4枚の紙」というのを、外国人が全部、
「1コの本」、「2コの車」、「3コの鉛筆」、「4コの紙」って言ってる感じかな?
どの言語にも、「ちょっと覚えるのが面倒くさい」部分というのは、あるものです。