【クラファン挑戦】レソトの子どもたちに写真を使った新たな教育を届けたい!-渡邊莉瑚

お久しぶりです!Palesaです! 

 

実はこの度、レソト王国を舞台にクラウドファンディングに挑戦しています 

 

今回はクラファンへの想いを書いたのでひ読んでもらえると嬉しいです! 

 

レソトの連載の第1弾と3弾ではレソトの基本情報や私が訪れた田舎村ハ・セカンツィについて書かせてもらっているので、ぜひ読んでください! 

 

3時間車で走り、2時間山道を歩いた先にある村ハ・セカンツィ 

今回のクラウドファンディングの舞台はシャワーも電気もない田舎村、ハ・セカンツィです。
この村は首都のマセルから車を3時間走らせ、徒歩で2時間山道を歩いた先にあります(途中で川も渡ります) 。

 

とにかく村に行くのに時間がかかるし、シャワーもないし、電波もたまに圏外なのですが、美しい自然とたくさんの動物たちがいて、まさに天空の王国と呼ばれるにふさわしい場所でした。 

 

この村では今でも伝統的な暮らしが続けられており、牛糞と土で建てられた家に住んでいたり、馬が移動手段だったり、放牧中心の生活だったりと自然や生き物と密接に繋がった暮らしがあります。私はそんなハ・セカンツィが大好きです。
 

活動に至った経緯 

なぜハ・セカンツィに日本人? 

なぜ、私がハ・セカンツィというなかなかたどり着けない村に行ったのかというと、それはジャスティスとの出会いがあったからです。

 

私がハ・セカンツィに行った時はちょうど、ジャスティスを中心に村に橋を建設するプロジェクトを行っていました。レソトを良くしようと活動するレソト人のジャスティスに出会い、衝撃を受けました。

 

彼自身は首都で生まれ育ったのですが、母親はハ・セカンツィ出身です。写真家としてレソト各地をまわる中で田舎の抱える社会問題に驚き、まずは母親の住んでいた村ハ・セカンツィの抱える課題を解決するために活動を始めたそうです。そんな志高い彼のおかげでハ・セカンツィと出会い、この村が大好きになりました。 

 

大好きな村ハ・セカンツィでクラウドファンディングをする理由 

私が帰国した後、ジャスティスが新たな取り組みとしてハ・セカンツィに、子どもと大人両方に教育を提供するためのコミュニティ・ラーニング・センターを建設することを知りました。

 

私は、レソトに滞在していた時にレソトの人たちがレソトを”何もない”と言うことに対して違和感を感じていました。

 

なぜならレソトは”何もない国”ではないからです。

 

このマインドが変わればもっとレソトは良い国になるんじゃないかなと思ったので、これを実現するためにセンター建設後に子どもたちに向けて、写真を使った新しい形の教育プログラムの提供を写真家のジャスティスと一緒に行うことにしました。 

 

 

キャニャパおじいちゃんの子どもたちへの想い 

ハ・セカンツィに行った時に私は83歳のキャニャパおじいちゃんに出会いました。おじいちゃんは若い頃学校の先生で、 

 

”村の子どもたちの将来のために
教育を受ける環境を整えることが大切だ。

なぜなら、
子どもが教育を受けることができれば
家畜中心の生活の中でもより
効率性を上げることができるし、
何よりも教育が子どもの将来の選択肢を増やしてくれるから。” 

 

と私に語ってくれました。私もおじいちゃんの意見に大賛成で、教育を受けたくてもそれができない子たちがいるこの村でのセンター建設はとても意味のあるものだと思っています。 

 

ハ・セカンツィでは去年の10月に橋が建設され、”次はセンターを建設しよう”ということで教育への意欲が高まっています

 

このセンター建設に合わせて、コロナの状況ではあるけれど日本から何かできないか?と考えに考えた末に、写真家のジャスティスと写真を使ったプログラムを子どもたちに提供することで、自分の住んでいる村をもう一度見直したり、逆に世界に目を向けたりすることはできるのでは?と思い、それを今回のプロジェクトで実行に移します! 

 

キッズフォトグラファープロジェクト 

私はレソト滞在中に『未来を写した子供たち』という、写真を通じて子どもたちがチャンスを掴んでいくノンフィクション映画を観てとても感動しました。(また後ほど記事にしたいと思います!)そんな中、写真家のジャスティスと出会い、彼のおかげでレソトの良い部分をたくさん知りました。

 

ハ・セカンツィに行った時は、子どもたちが私のスマホに興味津々で、私のスマホで写真を撮る嬉しそうな彼らの顔は今でも覚えています。子どもたちにとって写真を撮ることは珍しくて新鮮で、何も考えずにただただがむしゃらに写真を撮る姿は本当に楽しそうで、そんな彼らにカメラを使えるようなプログラムを提供できれば、何よりも彼らの”楽しい!”や”面白い!”と思っていることを伸ばすことができると思いました。

 

また、ただカメラを渡すのではなく、しっかりと教育プログラムとして提供するとで子どもたちの新しい発見や学びのきっかけに繋がるようにしたいと考えたので、ハ・セカンツィの子どもたちを対象にカメラを使った教育プログラムを始め、センター建設後に継続して行えるようにしていきます。 

 

 

教育プログラム内容 

今注目されているデザイン思考対話型アート鑑賞プログラムなどの発想を広げるワークショップを参考に、オリジナルのプログラムを作成しました

 

このプログラムでは子どもたちにカメラをわたし、子どもたちがレンズ越しに様々なものを覗くことで、違った視点で物事を見たり、新しい発見をしたりすることを目指します。

 

また、ハ・セカンツィの子どもたちが撮った写真と日本の写真を交換することで、お互いが新しい気づきや学びを得るのに加え、レソトと日本の間に新たな繋がりを作ります!

 

プログラム内容は下のスライドにまとめました。 

 写真を撮ることで新たな発見を。写真を交換することで新たな学びと海を越えた繋がりを。 

 

なぜ日本の写真と交換するのか? 

私は長期休みを使って海外で旅をしたり、ボランティアをしたりしてきました。そして様々な背景を持つ人たちと海外でも日本でも交流することができました。

 

そのおかげで日本を外から見ることができ、今まで知らなかった、考えもしなかった新しい日本を発見しました

 

例えば、夜中に出歩けるほど安全なのは当たり前ではないことや、逆に実は日本もたくさんの社会問題を抱えていることに気づきました。もし、私が様々な人と交流したり、異文化を体験したりする機会がなければ当たり前の日常を疑うこともできず、それらのことに気づかないままだったと思います。

 

ハ・セカンツィに行ってこうして様々な経験を得られている自分は恵まれているなと気づきました

 

なぜなら、ハ・セカンツィは田舎に位置するので残念ながら外部との交流がほとんどないからです。やっぱりいろいろな人と交流して外の世界を知ることって大切だと思います。それによって初めて自分の身の回りの当たり前なことについて新しい発見ができるし、自分たちってこんなに面白いものを持っていたんだ!って気づくこともできるからです。 

 

オンラインで世界が繋がる中、あえて写真を使う理由 

レソトでプロジェクトをやるにあたって、”レソトが日本であまり知られていない”ということがありました。でも逆に知られていないからこそ、それを活かしたことができると考えました。

 

現代は情報過多な時代です。何か分からないことや疑問があればスマホで簡単に調べて答えが得られます。この過程で”自分で考える、想像する”行為が無視されています今必要とされているスキルは、スマホで調べれば出てくる答えを覚えることではなく、自分で推測する力を身に付けることではないでしょうか?

 

そこで、あえて情報量の多いオンラインで繋がるのではなく、”写真”という想像や推測の余地のあるものを使って繋がることで何か新しい発見ができるきっかけを提供できればと思っています。 

 

教育プログラム作成メンバー紹介 

今回の教育プログラムは私が尊敬してやまない大先輩のお二人の協力のもと、オリジナルのものを作成しました。アートや教育をはじめ、様々な分野で活動経験のあるお二人の知見の入ったプログラムなので、胸を張って発表できるものになりました。ぜひ二人の紹介をさせてください! 

 

  • 新津萌絵さん 

 

プロジェクトへのコメント

【佐々木めばえ】

  • 自分の世界を切り取ることになったとき、私だったら何を写真機に残すだろう?感動して風景の写真を撮るとき、本当に残したいのはその風景ではなくて、自分が感動したその感情を残したいのかもしれない。切り取られた瞬間を見つめる中で、「何もない」と思っていた風景の裏側に、温度のある誰かのストーリーを見つけるかもしれない。このプログラムでは、言葉をつかわない内的で直感的な視点が、文化を超えた外的なコミュニケーションへと発展していきます。
    コロナウイルスの影響で物理的なボーダーが私達を分断している今。閉められたボーダーの奥で、感情を写真機に込めて交換することで見えてくる新しい世界の地図は、どんなものになるだろう?レソトで生きている子どもたちも、日本で生きている私達も、今生きている世界を言葉を超えて捉え直していく過程そのものが、このプログラムの絶対的なおもしろさだと信じています!!

 

【新津萌絵】

  • 旅に出て、帰国した人が必ず言うことに「日本のことをより知れた」というものがあります。私もそうでした。自分とは異なった視点から見る日本を知り、自分自身でも じっくりみつめる という作業をしてみる。こういった知ること・そして自分ごととして考えること・誰かと共有してまた違った視点を知ること・・・この繰り返しが自分や文化への理解を深めていくと考えます。
    今回のプログラムは日常への旅かもしれません。レソトの子どもが日々の生活を行き来して、自分と友達/レソトと日本/好きと嫌い/など様々な視点の違いを手に入れます。そしてその視点は今後の人生選択におけるコンパスにもなり得るし、世界への想像力を持つ第一歩にもなるのです。とても有意義なワークショップが期待され、私もレソトの子供たちと一緒に参加したいです。

 

資金の使い道 

まずはカメラを使った教育プログラムを継続して行えるようなシステムを作り、第1回目のプログラムを行うためにレソトへ来年の2月頃に渡航します。(コロナの影響で延期する可能性があります)そのための渡航費とプロジェクト費用が必要です。

 

また、今までハ・セカンツィのために活動してきたジャスティスが行う一大プロジェクトのセンター建設は、より多くの子どもに教育の機会を提供し、より多くの大人や世帯の貧困緩和を可能にします。そのため、ぜひこの建設も応援したいのでクラウドファンディングでこちらの資金も集めようと思います。 

 

  • 自分の渡航費、宿泊費 18万円
  • カメラマン(現地での活動記録)の渡航費 12万円
  • カメラ(中古カメラ12個、カメラプリンター) 10万円
  • 建設費用、建設後の維持、管理費用 40万円
  • リターン、手数料、その他 

合計100万円 

 

*購入したカメラは子どもが所有するものではなく、コミュニティ・ラーニング・センター、もしくはジャスティスが保管し、継続してたくさんの子どもたちが使っていけるようにします。 

 

また、もしコロナの影響で現地に行けないと判断した場合は、南アフリカに住んでいる知り合いの伴優香子さんを雇う形でこのプロジェクトを行います 

 

なぜコロナの時期にクラファンなのか 

今、現地に行けなくなったからこそ、そして今後行きにくくなるからこそ行けなくても繋がる機会が得られることは貴重だと思います。

 

ウィルスによってソーシャルディスタンスが叫ばれる今、私たちの繋がりにまで距離を置くのではなく、このような時期だからこそ国境関係なく団結していくことが大切だと信じています。

 

特にハ・セカンツィのような田舎の村では収入も少ないのでコロナの影響は大きいです。そんな村が少しでも活気づくように、日本からサポートしたいです。そしてこの繋がりがきっかけで日本にいる皆さんにとってあまり馴染みのない国レソトがより身近になるきっかけを提供し、学びや新しい発見をするきっかけを作ることができればと思います。

 

私がレソトに行けたこと、そしてハ・セカンツィに出会えたことは本当に幸運でした。ジャスティスとの出会い無しではこの村との出会いもありませんでした。この村と出会えてよかったと思えるような体験を皆さんにも共有できるように、ハ・セカンツィの子どもたちと写真を媒体に繋がる貴重な機会を提供する体験型リターンも用意しています。

 

ぜひご支援、ご協力よろしくお願いいたします。 

 

 

今後の展望と私の夢 

私はアフリカを中心にいろいろな所へ行ってきましたが、そこでいつも思っていたのは、”みんなが日本に来れたらいいのに”ということです。

 

私は頑張ってバイトでお金を貯めれば海外に行くことができますが、私がレソトで出会った友達は残念ながら日本へ来ることは難しいです。海外で仲良くなった友達は温かく私のことをもてなしてくれて、お家に招待してくれたり、お気に入りの場所に連れて行ってくれたりしてくれます。

 

私の夢は、彼らが私にしてくれたように日本で彼らを温かくもてなすことです

 

今の自分にはそれができないのならば、せめて違う方法で特に外部との交流がほとんどないハ・セカンツィのために今の自分ができることをやろうと考えました。

 

今はまだ教育の一環としてのプログラムですが、将来的には写真展を開くなどをして村の収益になるような活動に繋げていきたいです。そしてレソトは小さい国なので、カメラを使ってレソト全体を巻き込んだプロジェクトへと発展させていきたいと考えています。

 

また仲間を増やしながら違う国でも同じようなプロジェクトを行い、写真で繋がる輪を広げていきたいです。そんなことを構想しながらも、まずはまだ始まっていないプロジェクトを始動していかなければなりません。

 

そのためには皆さんの協力が必要です。最初の第一歩をしっかりと踏み出せるよう、ぜひ応援よろしくお願いします!! 

 

 

リターンについて 

【子どもたちがワークショップをしている動画】

子どもたちがワークショップをしている様子を写した動画(日本語字幕付き)を活動報告としてお送りします。 

 

【★フォトコミュニケーション 

写真を通してハ・セカンツィと交流する機会を提供します。カメラを使った教育プログラムの第3部では日本の写真をハ・セカンツィの子どもたちに見せます。

 

そのワークショップで使う”好き”と”嫌い”をテーマに撮った写真とその写真のストーリーの提供を支援してくださる皆様にお願いしたいです。そのお返しとして、皆様の写真を受け取った子ども1人から、その子の撮った写真とその写真のストーリー、そして皆様の写真に対してのコメントをお送りします。


そのため、クラウドファンディングが終わったら支援してくださった皆様には私が指定するメール宛にテーマに沿った写真を送っていただきます。皆様の写真1枚1枚が子どもの新しい発見や学びに繋がります。


子どもから大人まで様々な写真を受け付けております。お父さん、お母さんがこちらのリターンを選択していただいて、皆さんのお子さんが撮った写真を送っていただくのも大歓迎です。

 

コロナで長期休校を経験し、新しい形の教育が叫ばれている中、違う国の友だちと写真を使ったフォトコミュニケーションをしてみませんか? 

 

【ハ・セカンツィの子どもが撮った写真についてオンラインで語り合う会】

レソトの子どもたちの写真を見ながらみんなで一緒に語り合う会です。 

 

まずは想像を膨らませるところから始めます。(何の写真だろう?何でそれを撮ったんだろう?気になる部分は?......) 

 

最後は種明かしとしてその写真を撮った背景や子どものストーリーを皆様にお伝えします。

 

レソトでのプロジェクトが終了後の2021年の7月頃を予定しています。日程調整に関しては後程連絡いたします。1つの会に最大10人とし、リターンを選んでくださった皆様が全員参加できる回数だけ行います。(お1人1回の参加で、1回30分から1時間を予定しています) 

 

【子どもたちが撮った写真集】

この写真集に含まれているもの

  • 子どもたちが撮った写真
  • 写真を撮った後に行うインタビューをもとに作成した子どもたちのストーリー
  • 写真の撮られた背景 

 

【世界に一つだけの写ルンですが届きます】

富士フィルムの写ルンですをハ・セカンツィへ持って行き、27枚撮れるうちの10枚ほどを子どもたちに撮ってもらいます。

 

その後、あと約17枚撮ることのできる写ルンですを支援してくださった皆様にお届けします。あなたしか知らないハ・セカンツィの写真を現像したときに見ることができます。(子どもが撮る写真なのでクオリティに関しては責任を取りかねますのでご了承ください) 

 

【ジャスティス紹介&セソトネーム】

ハ・セカンツィに行くにはジャスティスを頼る方法しかありませんレソトに行くなら伝統的な暮らしの残るハ・セカンツィに行く価値は大いにあります!このリターンはジャスティスと友達になれちゃう上に、セソトネームまで貰うことができます。

 

ZOOMがつながりにくいので、メッセンジャーもしくはWhatsAppを使ってビデオ通話(ビデオなしも可)ができます。(最大30分)会話は英語です。(通訳が必要な場合は私が行います)

*セソトネームとは:簡単に言うとレソトの名前のことです。
一つ一つの名前に意味があって、私自身Palesaというセソトネームをレソトでもらいました。”flower”という意味なのですが、レソトではずっとRikoではなくてPalesaと自己紹介していました。レソトに行った時にセソトネームがあればレソト人とグッと距離が縮まること間違いなしです!

 

*リターンは複数お選びいただくことができます。 

 

 

アドバイザー 

今回のプロジェクトをサポートしてくださった中川浩司さんの紹介です!中川さんなしではここまでやってこられませんでした。本当に感謝です!
 

 

 

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